小学館文庫<br> 帰還せず―残留日本兵六〇年目の証言

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小学館文庫
帰還せず―残留日本兵六〇年目の証言

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  • サイズ 文庫判/ページ数 509p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094060744
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

東南アジアで元日本兵が語った祖国と戦争

戦後60年を経てなお東南アジア各国に残る、日本人元兵士たち。

「どうして故郷へ帰らなかったのですか?」
その問いに古い記憶をたどりながら、ある人はやむなき事情で逃亡兵になったいきさつを、ある人は過酷な戦闘体験で日本と決別した経緯を語った。

タイ、ベトナム、インドネシア・・・・・・。現地に足を運んで聞き出した、14人の証言。しかし本書刊行時点では、そのほとんどが故人となっている。

日本に帰らない選択をし、戦後60年異国で年老いていった人たちの戦争体験を聞くために南へ! 彼らと50ちかく年の離れた著者にとって、「祖国とは何か?」という謎解きの旅であった。

あらためて「日本が海外で戦争することの意味」を考える、一級の資料にして珠玉のノンフィクション。


【編集担当からのおすすめ情報】
2015年は戦後70年です。それに1年先立つ夏に、戦後60年の節目で取材した14人の証言を、小学館文庫として刊行します。

解説は、ノンフィクション作家の後藤正治氏

内容説明

戦後東南アジア各国に残り、一度も祖国の土を踏むことなく、生涯を終えようとしていた日本人元兵士たちがいた。「あなたは、どうして故郷へ帰らなかったのですか?」その問いに対して、記憶をたどりながら、ある人はやむなき事情で逃亡兵になったいきさつを語った。また、ある人は過酷な戦闘体験で日本と決別した経緯を語るのだった。タイ、ベトナム、インドネシア…。戦後六〇年の節目に、現地を訪ね歩いて聞き出した十四人の証言。彼らと親子以上に年がちがう著者が、「祖国とは何か?」を問うた、あの夏の東南アジアの旅―。

目次

プロローグ 津波と日本兵と
第1章 敗走の果てに―インパール作戦~タイ編
第2章 南方に見た夢、変わる夢―インドネシア編
第3章 何も知らなかった、若かった―インドネシア編
第4章 祖国啾々―ベトナム・ミャンマー編
エピローグ 約束の場所

著者等紹介

青沼陽一郎[アオヌマヨウイチロウ]
作家・ジャーナリスト。1968年長野県生まれ。犯罪事件、社会事象などをテーマに、精力的にルポルタージュ作品を発表している。雑誌メディア、活字媒体に掲載された署名原稿は数百。映像分野でも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k.t

3
第二次世界大戦のあと、任務地から帰ることなくその場に残った日本の残留兵を追ったルポルタージュ。戦争の本は大きな流れに軸足を置いて書かれることが多いが、あくまでこの本は一人ひとりの視点で書かれていて、戦争のリアルな側面を垣間見ることかできる。みんなが帰らない理由が「家族がいるから」など、すこく人間的なものであることも興味深い。戦争を知る上ですごく良い本。2015/07/15

馬場誉志夫

2
第二次世界対戦後に任務地にそのまま残った人達に聞き出した話。終戦の日本に戻れる機会はあったが、自らの意思そしてそれぞれの理由で残る。2016/02/18

くらーく

1
こういう本は読んでおいた方が良い。ただ、重なるところが多く冗長な感じがする。もう少し、編集しても良かったな。 戦地により、兵隊の待遇が随分と違うのが分かる。インパールとジャワの違いよのお。これで、終戦を迎えたら、負けたと思えない兵士も多々いるわなあ。 今でもそうだけど、日本は都合の悪い事は考えないし、教えないよね。戦争をすると、敗戦することだって、捕虜になる事だってあり得るのに、何も教えていない。だから、敗戦になって兵士はどうしていいか分からない。結局、国に見捨てられた感が半端ないね。男の矜持だな。2019/04/13

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