小学館文庫<br> 山猫の夏

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小学館文庫
山猫の夏

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  • サイズ 文庫判/ページ数 757p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094060706
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

船戸与一最高傑作堂々復刊

冒険小説の第一人者、船戸与一最高傑作『山猫の夏』が、この夏堂々復刊。

舞台は、ブラジル東北部の町エクルウ。アンドラーデ家とピーステルフェルト家が、互いに反目し合い、抗争が繰り返される血なまぐさい町に、山猫(オスロット)と呼ばれる一人の日本人・弓削一徳が現れる。ピーステルフェルト家から、ある依頼を受けた山猫。その依頼とは、敵対するアンドラーデ家の息子・フェルナンと駆け落ちした娘・カロリーナを捜し出し、生娘のまま連れ戻してほしいというものだった。ブラジル版ロミオとジュリエットに端を発した血塗られた追跡劇。両家の抗争の裏で動く莫大な金と大きな野望、捜索の中で出会う旧知の男と山猫との因縁の対決、そして最後に明かされる山猫の思惑と正体・・・手に汗握る怒濤の展開、読み出したら止まらない究極のエンターテイメント小説。執筆から30年たっても色あせることのない名作を完全復刊。解説は、高野秀行氏。

内容説明

舞台はブラジル東北部の町エクルウ。この町では、アンドラーデ家とビーステルフェルト家が、互いに反目し合い、抗争を繰り返している。ある日、アンドラーデ家の息子・フェルナンとビーステルフェルト家の娘・カロリーナが、駆け落ちする。その捜索を依頼された謎の日本人・山猫。ブラジル版ロミオとジュリエットに端を発した、山猫による血で血を洗う追跡劇が始まる。冷酷非道な山猫の正体と思惑、そして結末に明らかにされる衝撃の事実とは…?冒険小説の第一人者が描く、手に汗握る怒涛のストーリー。究極のエンタテイメント小説が復刊

著者等紹介

船戸与一[フナドヨイチ]
1944年、山口県下関市生まれ。早稲田大学法学部卒。『山猫の夏』(吉川英治文学新人賞)、『猛き箱舟』(日本冒険小説協会大賞)、『伝説なき地』(日本推理作家協会賞)、『砂のクロニクル』(山本周五郎賞)、『虹の谷の五月』(直木賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiru

129
すごいボリュームなのに飽きさせない『山猫の夏』を読みました。山猫と呼ばれる謎の日本人にスカウトされ傭兵になった「おれ」。南米ブラジルの暴力一択の世界で、頭脳と身体すべてがメインウェポンのような山猫に魅せられた「おれ」が目撃した抗争。太陽と熱砂と汗と欲望。血を血で洗う武装戦闘集団。山猫の真の目的とは…? 山猫の信念と約束が明かされるラストは、オーバーキルもバイオレンスも消しとんでしまう!そうかこれは、たったひとりで未来を変える使命を果たした男の物語だったんだ…その一撃に感動して呆然となるって初めて。★5 2019/12/25

アナーキー靴下

71
お気に入りの方のレビューに、読んだことないタイプの小説と手に取る。舞台はブラジル、反目し合う二つの家族が抗争を繰り返す町に現れた謎の日本人・山猫。冒険小説という括りがわからないまま読み始めたのだが、おれにあんたの目指す先を見せてくれよ、おれも一緒に連れてってくれよ、という気持ちにさせられ、ぐいぐい読まされてしまう、それがまさに冒険小説というものなのだろうか。ドライでニヒリスティック、どこまでもアウトサイダーであり続ける山猫という男は、誰にももたれかからず、自らの仁義を体現するためにのみ生きているようだ。2023/06/18

Shintaro

71
念願の船戸与一初読み。広げた風呂敷を畳もうともしない、桁外れのスケールの大きさ。日本人にこれほどスケールの大きい小説が書ける作家がいたとは思わなかった。もっと早く読めばよかったな。今時いなさそうな、煙草をうまそうにくゆらす山猫こと弓削一徳とおれ。『百年の孤独』や『ワイルド・ソウル』にも感じた、混沌、内戦、革命、哀愁、裏切りといった南米文学のフォーマット?にも則っていることにも感心した。山猫の生き様を身をもって学んだ「おれ」。新たなヒーローの登場も予感させる。アマゾン奥地にも、もっと何かありそうですね。2016/02/21

NAO

58
ブラジル東北部の町で山猫と呼ばれる日本人が引き起こす騒乱。悪党とはいえ、退屈な日常からはみ出し自分の意志で自由に呼吸している男は、開放感と躍動感にあふれている。山猫の、何という存在感。広大なジャングルと砂漠地帯、蒸せ返る熱気、南米のむっとしたけだるさい雰囲気の中に、西欧諸国がすでに忘れかけた過ぎ去った時代が、忽然と現れる。それは、蒸せ返る熱気の中につかの間姿を表わした何時代か前の悪夢のようだ。山猫が語り手を助手にしたのは、何の生きる目的も持たずただ漠然と生きていた彼に生きる目的を持たせるためだったのか。 2017/02/28

Sam

51
冒険小説として有名な本作。ようやく読むことができたのだが、筋書きはそれなりに面白かったものの山猫をはじめ登場人物の人物造形があまりに大仰かつ一面的に感じられて最後まで入っていけなかった。たまたま相性がよくなかったか、あるいは忙し過ぎてブツギレで読んだのがいけなかったのかも。ブラジルものとしては先日読んだ「ワイルド・ソウル」に軍配。2023/10/01

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