出版社内容情報
文明崩壊後の世界を描く傑作SFサスペンス
新型インフルエンザ「グルジア風邪」の流行により、人類の99%が死滅し地球の文明が崩壊した。パンデミックの幕開けは、カナダ・トロントの劇場で上演されていた『リア王』の主演俳優アーサーの死で始まる。同じ舞台に立っていた8歳の子役キルステンは、彼の死を目の当たりにする。
そしてその20年後。電気もなく廃墟も残るなか、生き残った人々はわずかな食料や資源を繋いで生活していた。そしてキルステンは旅の楽団に入り、ミシガン湖周辺を移動していた。20年前、死の前にアーサーがくれた『ドクター・イレブン』というSF漫画を大切に持ち続けながら。
ある日、旅の楽団がセントデボラという町で『真夏の夜の夢』を上演していると、観客の中から不気味な「預言者」が現れる……。
アーサーの死までの人生と、文明崩壊後20年目の世界のキルステンの日々が交錯するなか、さまざまな人間模様と『ドクター・イレブン』をめぐる謎が解き明かされる、傑作SFサスペンス。全米図書賞最終候補作。
エミリー・セントジョン・マンデル[エミリーセントジョンマンデル]
著・文・その他
満園 真木[ミツゾノ マキ]
翻訳
内容説明
カナダ・トロントの劇場。『リア王』上演中、主演俳優のアーサーが急死する。このとき新型インフルエンザの爆発的流行が世界を覆い始めていた。二週間後、人類の九十九%が死滅し、文明が崩壊する。二十年後、女優キルステンはシェイクスピア劇を上演する旅廻りの一座にいた。アーサーの劇に出ていた幼い日、彼から渡された漫画本“ドクター・イレブン”を手放さず。パンデミックの恐怖に曝された現代人は、人類滅亡の危機を前に果たして生き延びることができるのか…。静謐な筆致で綴る黙示録後の世界。著者は四作目の本作で全米図書賞のファイナリストに。
著者等紹介
マンデル,エミリー・セントジョン[マンデル,エミリーセントジョン] [Mandel,Emily St.John]
1979年カナダ・ブリティッシュコロンビア生まれ。現在はニューヨーク在住。2009年に「Last Night in Montreal」で作家デビュー。第二作「The Singer’s Gun」で仏ミステリ批評家賞(翻訳作品部門)を受賞。第四作『ステーション・イレブン』は2014年全米図書賞(フィクション部門)の最終候補作に選ばれた
満園真木[ミツゾノマキ]
東京都生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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