出版社内容情報
湾岸戦争の後遺症と、その後も続く散発的な空爆により、この国はずっと「戦時下」におかれている。そして再び…。緊迫の査察風景から日常まで、フセインとブッシュの意地の張り合いに翻弄される国民の姿を現地からリポート。
湾岸戦争の後遺症と、その後も続く散発的な空爆により、この国はずっと「戦時下」におかれている。そして再び…。緊迫の国連査察風景はもちろん、アメリカの攻撃が迫ってもサッカーに興じる子供たち、そしてバザール等の日常と、フセインとブッシュの意地の張り合いに翻弄される現実を最新の写真とともにリポート。1998年以来、5回もイラク入りし、現地から写真と原稿を送信し続ける森住氏と、9・11以降2度に渡って現地取材をした江川氏の共著。●文庫書き下ろし
内容説明
湾岸戦争の後遺症と、その後も続く散発的な空爆により、この国はずっと「戦時下」に置かれてきた。米英軍が落としていった「劣化ウラン弾」による奇形児出産率の増加などは、十年以上経って、いま深刻な社会問題になっている。そして再び…。緊迫の国連査察の一方、攻撃が迫っていてもサッカーに興じる子どもたち、そして市場などの日常も活写。本書は、フセインとブッシュの意地の張り合いに翻弄される人々の素顔と本音を描いた最新リポートである。現地から写真と原稿を送信し続ける森住氏と、九・一一以降二度にわたって現地を歩いた江川氏の共著。
目次
第1章 現在のイラク(国連査察団とのカーチェイス;「男か?女か?」 ほか)
第2章 子どもたちと(サファアの笑顔;白血病の少年サアド ほか)
第3章 湾岸戦争から(アメリヤ・シェルターの悲劇;劣化ウラン弾と墓石のない墓 ほか)
第4章 イラクに生きる人々(颯爽と働く女性たち;イラク人は反米ではない!? ほか)
第5章 日本とイラク(直情径行の江戸っ子気質;犬に「フセイン」と名付け国外退去 ほか)
著者等紹介
江川紹子[エガワショウコ]
1958年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。神奈川新聞社記者を経て、フリージャーナリスト。95年、一連のオウム真理教報道で菊池寛賞
森住卓[モリズミタカシ]
1951年神奈川県生まれ。フォトジャーナリスト。旧ソ連の核実験場を取材した『セミパラチンスク』で日本ジャーナリスト会議特別賞。98年からイラクを取材
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