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小学館文庫
乞食の子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 282p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094054781
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0197

出版社内容情報

窮極の逆境を生き抜いた少年の驚嘆の記録

著者は乞食の家庭に生まれ、父は全盲、母と上の弟は知的障害者であった。一家は物乞いをしながら暮らしを立て、十年間も墓場を寝床にしていた。三度の食事にも事欠き、犬の餌をあさるような逆境の中でも、長男である著者は勇気と希望を失うことはなかった。勉強し、仕事に励み、家庭の面倒を見続けたのである。学校では模範生に、職場では工場長にまでなり、ついに家族全員の生活を安定させることができたのだった。

内容説明

「私は乞食だったことを恥じていない。」物乞いをし、墓場に寝て家族のために生き抜いた。奇跡の人生、驚嘆と感動の自伝。これは著者の成長の物語であり、家族全員で助け合って歩んできた血と涙の真実の記録である。

目次

第1章 放浪の幼年時代(父と母のこと;放浪の乞食は、けがをしてはならない;姉と二人で獅子を舞う ほか)
第2章 乞食の子、学校に上がる(放浪をやめる;はじめての登校日;姉の犠牲 ほか)
第3章 就職、恋愛、そして結婚(人生の礎石;お嬢様と乞食の子;思いの深さ ほか)

著者等紹介

頼東進[ライトンジン]
1959年3月20日、台湾台中県東勢鎮に生まれる。弾き語りをしながら放浪生活を送る父とともに住まい定めず点々としたのち、10歳で小学校に入学。両親ときょうだいの面倒をみながら苦学して中学および台湾省立高等工業学校へ進む。防火システムメーカーに就職し、部長兼工場長として活躍する。現在、各種機械の修理業を営むかたわら、修平技術学院で電機技術を学んでいる。1999年、台湾各界で活躍する青年10人に贈られる「十大傑出青年」に選ばれる

納村公子[ナムラキミコ]
1955年東京生まれ。1975年武蔵野美術短期大学卒業後、中国の山西大学に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

28
台湾で乞食の子として産まれて、その後苦学して一家を構えるまでになった進さんの自叙伝。父は盲目で母は知的障害者。姉弟が10人もいて長男の進さんが幼い時から父の手を引き、一軒一軒回ってご飯を集めて墓場の廟に身を寄せる家族の元に運ぶのだ。常に流浪し、苛立った父親から杖で打たれる。それでも恨みやいじけた気持ちにならない様自分を奮い立たせる。その後姉を売ったお金で学校に通い豚小屋に住まわせてもらって物乞いで家族を食べさせながら一心不乱に勉強する。まことに努力の人だが、乞食生活で苦労したから今の自分があるとの事。2017/03/03

4fdo4

1
父親-盲人 母親-重度知的障害 12人兄弟 家族全員で乞食 一家の長男が著者の自伝なのだが、ものすごくひどい。環境もそうだが、父親の虐待もすごい。それでも著者は生き抜く。しかし彼が小学校に行くお金を捻出するために、姉は女衒に売られてしまうのである。。。 2014/03/12

redguards

1
お姉ちゃんが売られてから人生上向き2009/02/12

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