小学館文庫<br> 別れのブルース―淡谷のり子 歌うために生きた92年

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小学館文庫
別れのブルース―淡谷のり子 歌うために生きた92年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 412p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094053616
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0123

出版社内容情報

軍部ににらまれても軍歌を拒否し、自分のスタイルを貫いた歌手・淡谷のり子の「歌とともに生きた」92年の生涯

 二〇世紀が幕を下ろそうとした一九九九年、ブルースの女王・淡谷のり子が九二歳の生涯を閉じた。 子どものころ実家が倒産し、母姉と上京したのり子はヌードモデルをしながら家計を支え、声楽を学んだ。苦労の末『別れのブルース』がヒットしたころ、時局は悪化し、付け睫毛にドレスのいでたちが軍部から非難されたが、彼女はそのスタイルを変えることはなかった。?戦前・戦中・戦後にわたる激動の昭和を歌とともに生き、死んでいった、本物の「歌手」の足跡を辿る。

内容説明

昔、一人の歌い手がいた。戦時中、その派手なドレスを非難されてもスタイルを変えず、軍歌を強要されても拒み続けた。彼女の名は、渋谷のり子。歌に生き、歌とともに逝った、本物の「歌手」だった。二〇世紀が幕を下ろそうとした一九九九年、ブルースの女王・淡谷のり子が九二歳の生涯を閉じた。子どものころ実家が倒産し、母妹と上京したのり子はモデルをしながら家計を支え、声楽を学んだ。苦労の末『別れのブルース』がヒットしたころ、時局は悪化し、この歌を禁じられた。だが彼女は、自分の歌いたいものだけを歌い続けた―。

目次

第1章 雪と炎と
第2章 芽生えのとき
第3章 心の歌女の歌
第4章 軍歌に抗して
第5章 いのちふたたび

著者等紹介

吉武輝子[ヨシタケテルコ]
1931年、兵庫県芦屋生まれ。慶応大学仏文科卒業後、東映宣伝部に入社し、日本初の女性宣伝プロデューサーとなる。61年同社を退社、文筆生活に入る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kamakama

6
書かれる側の淡谷のり子も、書いた側の吉武輝子も、今以上に差別があり、生きにくかった時代のなか、最後まで自分の信念を貫きとおした、稀有の女性たちである。その両者の息遣いが聞こえくるようなこの作品。読みごたえは十分。何よりも勇気と元気を与えてくれる。 それは私にとっては、まるで頭上から明るい光が降り注ぐような感覚であった。すばらしい先達の苦闘と生きざまを心に持ちながら、毎日を生きて行きたいと思った。心から感謝したい。2013/10/01

lovejoy

1
★★★2021/12/30

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