出版社内容情報
横綱引退後、衆議院選挙立候補、私立探偵、映画俳優、そして…。時代に収まりきれなかった男の数奇な生涯を描く
面妖怪異な風貌、一メートル九〇センチを超える巨体。豪快な勝ちっぷりの反面、あっさりと敗北を喫し、玄人に好まれた。反面、男女ノ川は「奇行」の人であった。横綱になって早稲田大学に入学。引退し、角界初の一代年寄になってもあっさり廃業。その後、衆議院議員に立候補して惨敗。私立探偵、保険外交員などになり、アメリカ映画に出演すらした。最後は老人ホームに入り、野鳥料理店の下足番として生涯を閉じた、まさに波乱万丈の「奇人」ぶりを活写する。
内容説明
面妖怪異な風貌、一九〇センチを超える巨体。豪快な勝ちっぷりの反面、あっさり敗北を喫する取り口。戦前の国技館を沸かせた横綱男女ノ川は玄人好みの力士であった。そして反面、彼は「奇行」の人であった。自転車で場所入りし、早稲田大学に入学。引退して角界初の一代年寄になってもあっさり廃業。その後、衆議院選挙に立候補して惨敗。私立探偵、金融会社の相談部長、保険外交員などになり、アメリカ映画に出演すらした。そして、最後は老人ホームに入り、野鳥料理店の下足番として生涯を閉じる…。時代の枠に収まりきれなかった男の数奇な生涯を活写する―。
目次
第1章 出世街道(横綱昇進;阿久津川との出会い ほか)
第2章 復帰から横綱時代(帰参・全勝優勝;贔屓・中根駒十郎 ほか)
第3章 転落の詩集(農園経営;戦後第一回衆院選立候補 ほか)
第4章 旅の終り(養老院・尚和園;見舞金 ほか)
著者等紹介
川端要寿[カワバタヨウジュ]
1924年、岐阜市生まれ。東京・下小岩小学校でのちの横綱栃錦と同級になる。横浜高等工業学校(現・横浜国大工学部)電気科学科卒業
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