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小学館文庫
朝日新聞の「調査報道」―ジャーナリズムが追及した「政治家とカネ」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094051315
  • NDC分類 070.4
  • Cコード C0195

出版社内容情報

報道とは何か? またジャーナリズムの果たす役割とは?

「記事に、ひとつの事実の誤りがあっても、調査報道は成りたたない」。ジャーナリストを志す者、また広く報ずる側に立つ者は、本書で繰り返されるこの提言を肝に銘じなければならない。そのために、どんな取材をし、裏付けを取り、資料を精査するのか。本書は、「発表」されたものではなく「調査」によって政治の混迷、腐敗を糾(ただ)していった体験の記録である。体験のなかからは多くの教訓も生まれた。「スクープは端緒こそすべて」「独断するな」「得意の分野を持つよう心掛けよ」??新聞・出版・放送人、またマスコミのあり方を憂うるすべての読書人に捧げる。

内容説明

「記事に、ひとつの事実の誤りがあっても、調査報道は成りたたない」。ジャーナリストを志す者、また広く報ずる側に立つ者は、本書で繰り返されるこの提言を肝に銘じなければならない。そのために、どんな取材をし、裏付けを取り、資料を精査するのか。本書は、「発表」されたものではなく「調査」によって政治の混迷、腐敗を糾していった体験の記録である。体験のなかからは多くの教訓も生まれた。「スクープは端緒こそすべて」「独断するな」「得意の分野を持つよう心掛けよ」―新聞・出版・放送人、またマスコミのあり方を憂うるすべての読書人に捧げる。

目次

序章 政治家とカネ
第1章 自民党「崩壊」の引き金―リクルート事件
第2章 政商の実像―福島交通・小針暦二社長の素顔
第3章 政・官・業癒着の構造―談合を追う
第4章 食いつぶされた金融機関―平和相互銀行事件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

4
2013年に亡くなられた調査報道の第一人者である山本氏が書かれた本です。リクルート事件や福島交通問題の調査経緯は記者達の体制や取材方法について細かく書かれており臨場感があります。後半の平和相互銀行事件は取材目線というよりもドキュメントという体裁になっています。リクルート事件では2014年暮れの総選挙で落選した栃木の大物二世議員が父親の秘書時代に未公開株を受け取っていたことが記載されています。2014/12/17

Yohei Seki

1
リクルート事件や談合疑惑など、過去に報じられた大きな事件はいかなる取材で発覚し、その後掘り下げられてきたのか。現場を追体験したような気分になれる本。昭和の終わり頃の政治とカネがどんな関係にあったか、歴史を知る上でも勉強になる1冊ではないだろうか。それにしてもすさまじいまでの緻密な取材ぶり。こうと決めたことを徹底するのはどんな仕事においても大事なことなのだ。2013/02/10

koishikawa85

1
リクルート事件のくだりは『追跡リクルート疑惑』のリライトに少し後日談を付け加えただけだが、その他の章はなかなか面白い。最終章の平和相互銀行のくだりは伊坂重昭の暗部などを指摘していていろいろと興味深い。これとは対照的にたとえば大塚将司『謀略銀行』は伊坂を英雄として描いている。2012/04/21

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