出版社内容情報
母から子へ、美しい日本のこころ温まる物語
表題作「手袋を買いに」は、雪のせいで手が冷えてしまった子ぎつねのために、きつねの母子が手袋を買いにいくお話。人間嫌いの母ぎつねは、きつねとばれないよう子ぎつねの片手を人間の手に変えて、この手でお金を差し出すよう言い聞かせて、子ぎつねだけを町へ送り出しますが……。 わずか29歳でこの世を去りながら、日本のふるさとの風景を舞台に、“人の心の優しさ”や“生きることの悲しさ”を描いた新美南吉の名作童話11篇を収めた、心あたたまる1冊です。
内容説明
国民的童話作家として人気の高い新美南吉。日本のふるさとの風景を舞台にした数多くの名作を遺した彼の好んだテーマに、人間と動物、都会と田舎、大人と子供、など「立場を異にするものの魂の交流」がある。本書では、そういった作品群のなかから、雪の積もる冬の夜、寒さに震える子狐のために、人間の街まで手糸の手袋を買いに出かけた狐の親子の物語「手袋を買いに」をはじめ、珠玉の民話的メルヘン「百姓の足、坊さんの足」、南吉自身の思い入れも強かったといわれる「久助君の話」など、十一編を収録した。
著者等紹介
新美南吉[ニイミナンキチ]
1913年(大正2年)、愛知県半田市に生まれる。東京外国語学校(現・東京外国語大学)卒業。四歳で母と死別、その後も父の再婚や養子に出されるなどの環境に身を置きながら、常に児童文学への夢を抱き続け、数々の童話や詩を創作した。しかし三十歳を直前にして、喉頭結核のため死去。作品が認められたのは死後十年以上経ってからである
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