出版社内容情報
夜叉王の魔の手が道長に! 危うし道長! 馳せよ晴明!
百敷(ももしき)の大宮人は いとまあれや さくら挿(かざ)して 今日も暮らしつ 「左大臣道長は、これまでの朝廷の首班とちがい、政治に意欲的にとりくんではいる。が、やはり道長には限界がある。所詮、道長も藤原摂関家の人間なのだ」 袴垂が図太い笑みを口の端にふくんだ。 「同じ盗賊でも亡骸道人は、われらとは一線を画する。とはいえ、ぞんがいにこの藤原北家主流全盛の世に遺恨をのんでいる奴かもしれぬて」(本文より)
内容説明
畏るべし!紀夜叉王!晴明・道長に迫る道満の魔の手。
著者等紹介
谷恒生[タニコウセイ]
1945年、東京の生まれ。鳥羽商船高校卒後、一等航海士として世界を巡る。その体験を生かした海洋冒険小説『喜望峰』でデビュー、冒険小説の旗手となる
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