出版社内容情報
藤原道長を護れ! 蘆屋一族呪術対安部晴明の陰陽道。
御堂関白(藤原道長)が法成寺の建立現場を訪ねたとき、白犬が吼えて関白に警告した。この意味を晴明が占ったのである。ふところから紙を出して、鳥に変えて飛ばし、ついに左大臣藤原顕光に頼まれて道長呪殺を企てた道摩法師をみつけだす。この道摩法師が、地元の播磨で書かれた『峯相紀』にいう芦屋道満なのである。道満は敗れて播磨に追放された。別の伝説ではなおも播磨の佐用郡で呪詛しつづける道満を追って、晴明みずから播磨に乗りこみ、壮絶な呪術合戦をくりひろげたといい、今でもその遺跡が残っている。(荒俣宏『解説』より)
内容説明
御堂関白(藤原道長)が法成寺の建立現場を訪ねたとき、白犬が吼えて関白に警告した。この意味を晴明が占ったのである。ふところから紙を出して、鳥に変えて飛ばし、ついに左大臣藤原顕光に頼まれて道長呪殺を企てた道摩法師をみつけだす。この道摩法師が、地元の播磨で書かれた『峯相紀』にいう芦屋道満なのである。道満は敗れて播磨に追放された。別の伝説ではなおも播磨の佐用郡で呪詛しつづける道満を追って、晴明みずから播磨に乗りこみ、壮絶な呪術合戦をくりひろげたといい、今でもその遺跡が残っている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
92
本シリーズの第2巻。主人公が藤原道長なので物語は藤原摂関家の権力争いがメインテーマになっている。2人の兄の道隆・道兼や顕光・伊周といった人物が悪役になって、彼らが邪悪な魔導・左道を駆使する邪道士が道長を狙ってくる。それを安倍晴明らが対峙するという図式。道長の従者に平信盛が登場するが、自分が調べた限りでは実在は確認できなかったので、作者の創作かもしれない。ただ伊勢平氏の系統なので平 正盛から忠盛・清盛というラインであるのがわかる。本書は主に伊周の妹・中宮定子と道長の娘・中宮彰子の物語が中心になっている。2015/12/22
鑑真@本の虫
2
気付かずに二巻から読んでしまった。晴明が無敵ですね。2012/09/05
よはん
2
安倍晴明の無敵っぷり。このシリーズはそこはかとなくエロいなあ。★★★☆☆2009/03/15