出版社内容情報
道長を支え、怨霊と戦う安倍晴明は【陰陽宮】の完成へ。
怨霊跳梁する漆黒の暗夜。若き日の藤原道長は、ふとした機縁から、安倍晴明と知り合う。権力抗争に明け暮れる朝廷、勃興する武士階級。その陰に塗炭の苦しみを嘗める庶民たち──。この平安朝のこの刻に、二人が出遭ったのは、何者の導きによるものか。天下に仇なす蘆屋道満の陰謀に立ち向かう二人。強大な敵に対する牙城・陰陽宮の建設にとりかかる。伝奇小説の旗手が満を持して、世に問う快シリーズ始まる。
内容説明
怨霊跳梁する漆黒の暗夜。若き日の藤原道長は、ふとした機縁から、安倍晴明と知り合う。権力抗争に明け暮れる朝廷、勃興する武士階級。その陰に塗炭の苦しみを嘗める庶民たち―。この平安朝のこの刻に、二人が出遭ったのは、何者の導きによるものか。天下に仇なす蘆屋道満の陰謀に立ち向かう二人。強大な敵に対する牙城・陰陽宮の建設にとりかかる。伝奇小説の旗手が満を持して、世に問う快シリーズ始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
103
安倍晴明と聞くと夢枕獏氏の『陰陽師』シリーズをイメージしがちだが、本書は谷恒生版の”陰陽師”である。ただ時代考証から観ると登場人物の年代のズレがある。例えば、本書の主人公は若き日の藤原道長で、陰陽師・安倍晴明とは直接会っていない。紫式部や清少納言も登場するが、二人も時期的にはズレがあり直接に宮中で顔を合わせることはなかったはず。まぁ、その辺りは時代活劇ロマン小説ということで許容できる範囲としましょう。興味深いところでは、源 頼光の四天王(渡辺綱・坂田公時・碓井貞光・卜部季武)が悪役で登場するところだ。2015/11/21
ここのん
3
夢枕獏を読んだあとなので、多少の違和感はあったが後日談と考えると飲み込める。これはこれで安倍晴明の妖艶さ、人離れした様を書いていてなかなか嬉しい。2011/05/01
よはん
3
安倍晴明の底が見えない。夢枕獏版とは違った趣。★★★★☆2009/03/10
shionn
2
やっとこ、1巻目読了。長かった~・・・。多分私の中で、安倍晴明=夢枕獏さんのお話&岩崎陽子さんのマンガってイメージが定着してしまっているせいだと思う。どちらにも、共通して言えることが性格が正反対でいてそれでも気が合う同年代の相棒がいるということ。道長がこの場合それになるんだろうけど・・・。それにしても晴明さんがなかなか出てこなくって何度も手が止まってしまった・・。1冊完結という訳ではないので一応2巻目読んでますが最終巻まで読破出来るか・・・2010/07/05
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