出版社内容情報
人間のドラマとして、世界史の全体像を浮き彫りにする。
長年にわたって動物と人間を見つめてきた羽仁進が、六千年をこえる文明の歴史を作り上げてきた人間のエネルギーを描き出した歴史読物。「人間の歴史は、欲望と正義の織りなす不思議な織物のようだ」「歴史をここまで推し進めてきたのは、人間が生物としてもつ、とび抜けた能力であった」ととらえ、「過去を想いおこすことが、明日を考えることにつながっていくかもしれません」と語る。エピソードを読むと歴史のダイナミズムがみえてくる。
内容説明
長年にわたって動物と人間を見つめてきた羽仁進が、六千年をこえる文明の歴史を作り上げてきた人間のエネルギーを描き出した歴史読物。「人間の歴史は、欲望と正義の織りなす不思議な織物のようだ」「歴史をここまで推し進めてきたのは、人間が生物としてもつ、とび抜けた能力であった」ととらえ、「過去を想いおこすことが、明日を考えることにつながっていくかもしれません」「六千有余年を、何度も挫折し、迷いながら生きてきた人間のエネルギー。それがもはやつきてしまったとは、私にはどうしても思えないのです」と、語ります。
目次
第1幕 農業が文明をはじめた
第2幕 文明の第一回戦
第3幕 第二回戦の第一走者はイスラム
第4幕 文明が世界をおおう
第5幕 現代で物語は終わるのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
78
著者・羽仁進氏の視点から観た世界史を論じた一書。著者が興味を抱いた視点なので、歴史の全てを取り挙げているわけではないが、独自の視点から読み解いた歴史には興味を持って読みことが出来た。羽仁氏の歴史的立ち位置は、メジャーなマジョリティー観点ではなくて、どちらかといえばマイノリティーな立場を地位置としているように見える。よって本書に取り挙げられた歴史的事実は、独自性を持った観点であり、そこに本書の面白みを感じる。通り一遍の歴史書に読み飽きた方にお勧めな一冊である。2016/09/20
naoto
2
専門家でない人の書く歴史の方がわかりやすいのかも。2009/08/02
あつつ
1
この本により、世界史の流れ、いや人間がどうやって生きてきたかがわかりました。2021/01/08
naoto
1
昔読んだっぽいなぁ〜と思ってたらやっぱり、5年前に読んでた。歴史の専門家でない人の書く歴史は面白いってあったけど、実感。いろんな人の書く歴史の本を読んで、いろんな見方を知りたい。2014/06/23