出版社内容情報
光秀はなぜ信長を殺したのか? この謎に迫る衝撃の問題作。
「明智様、急ぎませぬと」が、光秀にもはやその声は聞こえなかった。壁に架けられた安土山屏風、その飾り金具に光秀が手を触れると、呆気なくそれは半転し、眼前の屏風は見たこともない画面へとすり替った! 「ああ、……」光秀は声にならぬ声をあげ、がっくり膝を折った。光秀の目から噴き出すように涙が溢れた──。明智光秀はなぜ信長を殺したのか? この謎と天正少年使節団によってローマに送られた安土山屏風に秘められた信長の野望に迫る、衝撃の問題作!!
内容説明
「明智様、急ぎませぬと」が、光秀にもはやその声は聞こえなかった。壁に架けられた安土山屏風、その飾り金具に光秀が手を触れると、呆気なくそれは半転し、眼前の屏風は見たこともない画面へとすり替った!「ああ、…」光秀は声にならぬ声をあげ、がっくり膝を折った。光秀の目から噴き出すように涙が溢れた―。明智光秀はなぜ信長を殺したのか?この謎と天正少年使節団によってローマに送られた安土山屏風に秘められた信長の野望に迫る、衝撃の問題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
churu
2
『光秀の十二日』に続いて、これも期待して読み始めたのだが…『光秀』の読後に倍するほどのため息と余韻に読み終えた駅のホームで身動きできなくなってしまうとは。 この作品には信長、光秀、斎藤利三、海北有松、吉田兼和、幼い日の出雲の阿国まで登場し、実在の人物がしっかりと作品世界の脇を固めている。だが真の主人公は安土時代に自分の道を生き、死んで行った名もない若者で、阿国も含めた彼らの青春群像劇といえる。 史実を踏み台に、小説でしか描き得ない物語を大胆に飛翔させてゆく醍醐味を、存分に味わわせてくれた個人的大傑作。
かえるー@いくさ人
1
「明智光秀は何故信長を殺したのか?」という問いかけに、当時のキリスト教の浸透と天正少年使節団、安土山屏風をからめて描いた一冊。様々に絡み合う物語の中で、出会いの喜びと別れの哀しさがつづられています。2018/06/18
bondo
0
ナイス不要。筋に無理が・・・(☆)2017/06/11