小学館文庫<br> 黄金旅風

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小学館文庫
黄金旅風

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  • サイズ 文庫判/ページ数 608p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094033151
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

江戸寛永年間、栄華を誇った海外貿易都市・長崎に、二人の大馬鹿者が生まれた。「金屋町の放蕩息子」「平戸町の悪童」と並び称されたこの二人こそ、のちに史上最大の朱印船貿易家と呼ばれた末次平左衛門(二代目末次平蔵)とその親友、内町火消組頭・平尾才介である。卓越した外交政治感覚と骨太の正義感で内外の脅威から長崎を守護し、人々に希望を与え続けた傑物たちの生涯を、三年の歳月をかけて、壮大なスケールで描いた熱き奔流のような一千枚!「飯嶋和一にハズレなし」と賞される歴史小説の巨人が描いた、一級の娯楽巨編。

著者等紹介

飯嶋和一[イイジマカズイチ]
1952年、山形県生まれ。1983年、『プロミスト・ランド』で小説現代新人賞受賞。88年、『汝ふたたび故郷へ帰れず』で文藝賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

279
飯嶋作品を読むときは覚悟がいる。ページを埋め尽くす文字量と分厚さは文庫数冊に匹敵する。舞台は徳川秀忠から家光へと政権が移る頃の長崎。幕府の許可を携えた朱印船貿易は海外との取引で莫大な利権と利益の温床。権力をもち暴利を独占しようとするとんでもない悪党。立ちはだかる主人公は2人の【元悪ガキ】卓越した政治感覚と強靭な正義感が痛快。島国日本が戦国の時代を終え世界へと目を向け始めた南蛮貿易。幕府の求心力を失わないためのキリシタン弾圧(家康の他に神は認めない)から、やがて来る鎖国時代への動きを重厚な筆致で描く‼️🙇2020/09/10

てつ

41
飯嶋和一に外れなし、の言そのままの作品。単なる貿易の話ではなくキリシタン弾圧、幕政の不可思議など深いテーマに敢然と取り組む著者に敬意。登場人物は個性的ではあるが、細かな背景まで丁寧に描くことでその登場が必然となり、説得力を増す。オススメです。2021/04/28

HoneyBear

38
凄い。格調高く、面白い。

みやけん

35
ベトナムの方までこの船で行くのかと思うとすごいなぁ。ダラダラと話が続くのが辛くて申し訳ないと思いつつ200ページで断念。内容は悪くないがもう少し凝縮して欲しいな。断念したので評価は無しで。こういう場合は皆さんはどうしてるのかな?2017/08/04

カムイ

32
歴史の表舞台には出てこない人物を主人公にしています、史実をもとに物語が大海原へと、江戸時代長崎に二人の大馬鹿もの、あ、これ褒めてます、とにかく面白いし浪漫があります、長いですが、と、飯嶋さんの作品は皆長い物語ですが、登場人物には熱い志ざしを持つ人達特に主人公には★5点満点+α2018/04/07

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