出版社内容情報
TVドラマ化決定! 熱血新米検事のどたばた風雲血風録。
酔って絡む横柄な弁護士センセイを殴ってしまった青年、覚せい剤取締法違反に問われた息子に自分の覚せい剤歴をひた隠す母親、投票ハガキを他人に譲ってしまった罪悪感のない女子大生……。市井の小さな事件を前に、法律を杓子定規に解釈することを嫌い、「ほんとうの正義」を追求する新米検事が突き当たった珍事件難事件の数々。「法律に違反するから悪いんじゃない。法はなにかを守るためにあるんだ」“雑魚みたいな事件”だからこそ必至になってしまう熱血検事の奮戦記は、体験に基づいた話だからこその、笑いと涙と感動を呼ぶ。
内容説明
酔って絡む横柄な弁護士センセイを殴ってしまった青年、覚せい剤取締法違反に問われた息子に自分の覚せい剤歴をひた隠す母親、投票ハガキを他人に譲ってしまった罪悪感のない女子大生…。市井の小さな事件を前に、法律を杓子定規に解釈することを嫌い、「ほんとうの正義」を追求する新米検事が突き当たった珍事件難事件の数々。「法律に違反するから悪いんじゃない。法はなにかを守るためにあるんだ」“雑魚みたいな事件”だからこそ必死になってしまう熱血新米検事の奮戦記は、体験に基づいた話だからこその、笑いと涙と感動を呼ぶ。
著者等紹介
今井秀智[イマイヒデノリ]
1960年新潟県生まれ。司法試験に合格後、91年検事に任官。97年に退職して弁護士登録。現在、木村晋介法律事務所勤務
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感想・レビュー
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うたまる
1
「あなたたちがしたようなことを、法律で禁止してまで守ろうとしているものが何なのか、それを分かってますか、と僕は訊いているんだ!」……軽微な犯罪を処理する下っ端検事の回顧録。若いだけに熱い正義感と変なイキりが混在したテイストで、それが意外にも好ましい。そして著者は気付いていないようだが、随所に司法の形式主義や権威主義も仄見え、考えさせられる点が多かった。弁護人に突っ込まれないよう精神鑑定は敢えて見送るとか、年上の事務官への偉そうな口調とか。若くして著者がその毒に順応している姿を見て、勃然と悲しくなった。2022/10/11
ARIE
1
初読。友人にお願いして借りた本。現在は絶版で中々手に入りませんが、一時は修習所にも置かれていたらしいです。検察官が現実に経験した事件を基にして作られたストーリー。私にとって1番印象に残ったのは桜の枝を贈る話です。検察官が1人の人間の人生と向き合うこと、ガチンコでぶつかり合うことの重さを感じとることができたと思っています。また検察修習が終わった後に再読したい本。2016/11/05