出版社内容情報
飢餓にあえぐ人民、頻発するニセ札、日本人拉致問題… 崩壊への道を辿る「これが北朝鮮の実像だ」。
98年9月に「国家元首」となった金正日総書記の素顔をはじめ、ベールにおおわれた北朝鮮の軍事、経済、国家体制の正体を、北朝鮮からの亡命者の証言、そして著者独自の国際情報ネットワークから得られた機密情報をもとに詳細に分析。強制収容所の生々しい現実や、戦争に備えた地下要塞化の実態、そして韓国、日本への侵攻の可能性など、崩壊へのカウントダウンが始まった北朝鮮の知られざる実像に迫る。
内容説明
飢餓にあえぐ人民、頻発する麻薬やニセ札の密輪、そして日本人拉致問題…謎に包まれた「閉鎖国家」北朝鮮でいま何が起こっているのか。97年10月に正式に権力を継承した金正日総書記の正体をはじめ、ベールにおおわれた北朝鮮の軍事、経済、国家体制の正体を、北朝鮮からの亡命者の証言、そして著者独自の国際情報ネットワークから得られた機密情報をもとに詳細に分析。強制収容所の生々して現実や、戦争に備えた地下要塞化の実態、そして韓国、日本への侵攻の可能性など、崩壊へのカウントダウンが始まった北朝鮮の実像に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
40
落合信彦氏選集の第1巻。執筆年数が古いため、現在の北朝鮮とは状況が違って、当時は、金正日氏が最高指導者に就いたばかりの頃の作品。現在は3代目の金正恩氏に交代しているが、親から子、そして孫へと続く、独裁体制という基本的スタンスは変わらない。よって今、この本を読んでも古いという感じを受けることがない。北朝鮮が現状の体制である限り、周辺諸国、強いては世界秩序の安定、とくに日本にとっては脅威となっていることを、著者独自の取材やインタビューを交えて、北朝鮮の実態を鮮明に描き出している一書。2015/11/22
高橋 橘苑
2
昔読んで、ちょっと気になって再読してみた。今から20年程前だから、情勢は随分変わったけど北朝鮮は存在している。落合氏の言う事に今では納得出来ない部分もあるが、その当時の人たちは北朝鮮の崩壊が近いと見ていたのではないか。悪名高かった金正日も死んでしまった。だのに少しも北朝鮮は変わらないように見える。たぶん上層部の連中は腐りきっているんだろう、日本も含めてどの国も本気で北朝鮮の庶民の人達を助けようと考えていない。自分でも何も出来ないけど、RENKの人達のほんの少しの勇気を今でも心情的に応援している。2013/09/09
イケタク
1
評価⭐︎⭐︎⭐︎ 小泉首相が訪朝し拉致を認めさせるまでは、国内でも拉致などないとほざく売国奴は多数いた。 その時代に北朝鮮と言う国家体制の闇と危険性を描いたこの作品は秀逸と言える。 実際権力者が三代も変わっても体制が崩壊しない権力や権益の仕組みは不気味ですらある。