出版社内容情報
(中井信彦)
町人とは、江戸時代に士農工商として、武士、農民の下位に位置づけられた工・商のことである。中世の職人から説きおこし、織豊時代の豪商島井宗室の動向、そして江戸時代に独自の文化を築きあげていった町人の歴史を、一つ一つの事例をたんねんに説明しながら展開する。京都・大坂・博多・堺・佐原、そして江戸と多くの都市の町人をとりあげ、その生活ぶり、生き方に迫ってゆく。
内容説明
中世の職人、町衆、江戸時代の工・商。それら町人のしたたかな活力・文化・生活を語りつくす。
目次
山賊・海賊・道化のすえ―はじめに
中世の職人たち
町衆と町人
博多の豪商宗室一代
雑踏する異郷人たち
元禄町人の才覚
家督と暖簾
浮世風呂と家主
江戸っ子と遊び