出版社内容情報
歴史を動かし、歴史を造りあげ、歴史を転換させていった社会集団の動きを通して、日本史をとらえ直す意欲的なシリーズです。第一線の歴史学者が地方史重視、現場取材重視で、一人一巻を責任執筆しました。日記、文学作品、聞き書きなど、多彩な資料を引用して、時代と社会集団を具体的に描きます。
飛鳥時代から平安時代前期にいたる豪族の、国造から郡司への生長過程を解き明かし、歴史考古学の成果による建物の構造をながめ、正倉院文書をとおして家族構成や生活を浮き彫りにする。藤原鎌足・吉備真備・和気清麻呂らにも具体的に言及しながら、受領と土豪の関係を観察し、最後に平将門の反乱をこまかく分析することによって、平安貴族誕生の前の“古代豪族の最後”を描く。
内容説明
国造から群司へと変質する過程をみながら、古代豪族たちの家族・住まい・生活ぶりを描く。
目次
古代豪族とは
激動の時代
国造から群司へ
群司の館
地方豪族の諸相
時代と人物
時代の転換
受領と土豪
古代豪族の最後
ふたたび古代豪族とは