出版社内容情報
(神田文人)
昭和20年8月15日、天皇の「玉音放送」で戦争に終わりをつげた日本は、はじめて体験する敗戦の混乱とマッカーサーによる占領政策のなかで、新しい民主主義をうちたてた。労働運動の高揚と婦人参政権の確立、帝銀事件・松川事件に象微される暗い世相と湯川秀樹のノーベル賞受賞などの明るい話題を描きながら、戦後民主主義や平和憲法の問題を考え、世界の中の日本の姿を解明する。
内容説明
敗戦、そして連合国軍の進駐とそれにつづく民主化の嵐。天皇の人間宣言をはじめ物価の騰貴など、あらゆるものの価値観はゆらいだ。そして新憲法のもと、経済復興の歩みのうちに昭和27年9月の対日講和条約締結の日を迎えたが…。
目次
日本降伏
民主化政策と旧支配体制の解体
民主主義運動の開幕
「民主革命」運動
新憲法制定
二・一スト
占領政策の転換
保守政権の確立
朝鮮戦争
サンフランシスコ講和条約