出版社内容情報
雑誌の黎明期を駆け抜けた二つの才能と、その哀感を描く、青春小説
ノーベル文学賞作家・川端康成と「マスコミの三冠王」といわれた大宅壮一は、ともに大阪・茨木中学出身。家庭的に恵まれず、子供らしい経験のないまま成長していく二人は在学中に顔を合わせることはなかったが、ともに雑誌への投稿に熱中、文学界への憧れを抱く少年だった。紆余曲折を経て上京した二人は、作品が認められない不安や経済的な苦労に追われる無為な日々を過ごすが、同時代を駆け抜けた芥川龍之介、菊池寛、横光利一といった作家たちの交流の中で、徐々にそれぞれの才能を開花させていく。現代の情報化時代の原点ともいうべき、大正時代の雑誌出版草創期の時代精神を背景に、不世出の天才が世に出るまでの闘いを描いた青春小説。
関川 夏央[セキカワ ナツオ]
編集
鹿島 茂[カシマ シゲル]
編集
船曳建夫[フナビキタテオ]
編集
大岡 玲[オオオカアキラ]
編集
猪瀬 直樹[イノセ ナオキ]
著・文・その他
内容説明
必死だった。熱かった。雑誌の黎明期を駆け抜けた二つの才能とその哀感を描く、青春小説。
著者等紹介
猪瀬直樹[イノセナオキ]
1946年長野生まれ。『ミカドの肖像』で87年第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で96年度大芸春秋読者賞受賞。既成の常識に捉われないユニークな視点でつぎつぎと作品を発表、『ペルソナ三島由紀夫伝』『マガジン青春譜川端康成と大宅壮一』『ピカレスク太宰治伝』の評伝三部作が話題に。作家活動のほかにメールマガジン「日本国の研究・不安との訣別/再生のカルテ」の編集長。行革断行評議会委員として特殊法人等の民営化に取り組む。政府税調委員、日本ペンクラブ言論表現委員長、慶応大学メディアコム研究所講師、国際日本文化研究センター客員教授、東京大学客員教授など幅広い領域で活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。




