出版社内容情報
取材歴40年の国際ジャーナリストが、「黒船来航」から「東京大空襲」「ベトナム戦争」を経て、「イラク戦争」に至る武断国家アメリカの武力行使の原点を読み解いていく。日本はこれほどまでに「アメリカという国」を理解していなかったのか。
イラク戦争で世界を震撼させたアメリカの圧倒的な武力制圧。その「武力行使のDNA」とでもいうべきルーツをたどっていくと、ベトナム戦争、東京大空襲、黒船来航ばかりか、「建国の精神」にまで遡る。イラク戦争の理論的支柱となった「ネオコン」(新保守主義者)と呼ばれる人々の「先制攻撃論」と、第二次世界大戦で東京大空襲を指揮したルメイ将軍の言質との驚くばかりの符合ほか、アメリカ取材歴40年の豊富なキャリアを活かして新たな視点で、「アメリカという国」のなりたちを解き明かしていく。その対象は「銃規制問題」から「マルチ人類パワー」にまで及ぶ。 日本は、日本人は、これほどまでにこの国を理解していなかったのか。
目次
プロローグ 「敵」としての出会い
第1章 ルメイ将軍への勲章
第2章 武力行使というDNA
第3章 「無秩序」からの誕生
第4章 原点としてのメイフラワー号
第5章 「明白な天命」を信じて
第6章 「差別」と「排除」
第7章 常備軍とマルチ人種パワー
第8章 分水嶺だった一九六八年
第9章 ネオコンの実像
第10章 「逆襲」と「出口」
エピローグ 「ドレスデンの和解」をやれるか
著者等紹介
松尾文夫[マツオフミオ]
1933年東京都生まれ。学習院大学卒。共同通信社入社後、ニューヨーク、ワシントン特派員、バンコク支局長、ワシントン支局長を経て、共同通信マーケッツ社長などを歴任。2002年5月、ジャーナリストに現役復帰。「中央公論」誌上などでいち早くネオコンの影響力に注目する論文を発表。知米派ジャーナリストとして活躍中
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