出版社内容情報
起伏のある88年間を初めて振り返る
日本を代表する名悪役の波瀾万丈の88年間の歩みを綴った自伝。
映画「飢餓海峡」「仁義なき戦い」など任侠ものから時代劇まで数多の出演作での悪役ぶり、
そして「う~ん、まずい、もう一杯!」の青汁CMで、一役お茶の間の人気者となりましたが、
俳優デビュー前はプロ野球選手として活躍していました。
岡山での戦争体験、小学校で見た米軍のキャッチボール姿に始まる野球との出合いや明治大学野球部での苛酷な日々、
そして東映フライヤーズ入りから俳優への転向、悪役商会結成。
またカメラが回らない場所では東日本大震災や熊本地震で被災した子供たちとの交流も――。
八名さんは言います。
「世の中のためになる足音をのこして生きていきたい」
88年の間に出逢ってきた多彩な交遊録や縁を振り返りながら、残したい想いを書き下ろした一冊。
【編集担当からのおすすめ情報】
凄みのある表情や迫力ある殺され方が印象的な八名さん。
「悪役が強烈であるほど、それを殺す主役の強さが引き立つ」とおっしゃいます。
画面ごしにどのように映るかを考え、作品が最も面白くなるために演じきる演技論は、
多くの人を楽しませたい、皆の心を明るくしたい、と願う八名さんの人柄に通じると感じます。
演技から離れたときのご本人は、大変穏やかで柔和な笑顔が印象的です。
幼い頃の戦争体験に由来する平和を願う気持ちや、頑張っている人を応援したいという情のあつさは、本作の行間からも感じます。
「人間・八名信夫」をこの機会にあらためて知っていただきたいです。
内容説明
昭和20年6月29日明け方、「起きろ!逃げえ!」必死な親父の声に外へ飛び出すとB29の焼夷弾で街中が火の海だった。「助けて!」向かいの家の女の子が焼かれて這い出してきた。9歳の俺は怖くて逃げ出してしまった。なんで手をさしのべてやれなかったのか。空襲を生きのびプロ野球選手として活躍した青年は、やがて日本を代表する“顔”となった。世の中に役に立つ足音をのこして生きていきたい。88年間の出会いをたどる自伝。
目次
第1章 戦争、そして明治大学野球部へ
第2章 東映フライヤーズでのプロ野球選手生活
第3章 東映撮影所で始まった俳優人生
第4章 悪役商会、結成!
第5章 テレビCMで全国のお茶の間に
第6章 出逢い、ふれあい、鬼善の足跡
著者等紹介
八名信夫[ヤナノブオ]
1935年8月、岡山県岡山市生まれ。明治大学から東映フライヤーズ(現日本ハム)に投手として入団。登板中の怪我のため選手生活を断念、映画俳優となる。83年悪役商会を結成。テレビコマーシャル、舞台、講演と幅広く活動。自主制作映画『おやじの釜めしと編みかけのセーター』『駄菓子屋小春』を全国で無料上映し、地震や洪水等の被災地を応援する活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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