逆説の日本史〈28〉大正混迷編―南北朝正閏論とシーメンス事件の謎

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逆説の日本史〈28〉大正混迷編―南北朝正閏論とシーメンス事件の謎

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  • サイズ 46判/ページ数 448p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093891653
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「北朝」と「南朝」、「正統な天皇家」は?

『逆説の日本史』シリーズ最新巻となる第28巻は、いよいよ大正時代に突入。
まず、当時の歴史教科書の記述に端を発する、「南北朝正閏論」問題を考察する。この論争は政争の具とされただけで無く、新聞社が部数拡販のために煽るなどしたため、大きな社会問題と化した。
次に、桂太郎と西園寺公望が交互に内閣を組織した「桂園時代」について振り返る。「異色の元老」と言われた西園寺がめざした「改革」とはなんだったのか? そしてそれはなぜ挫折したのか?
また、いまだ真相が解明されない一大疑獄事件「シーメンス事件」にもメスを入れる。じつは、この事件は「仕立てられた」ものであり、裏で操っていた「黒幕」は、「でっち上げと証拠隠滅の達人」だったのだ……。
そして終章では、第一次世界大戦に関する分析である。なぜ、「日本史」に第1次世界大戦の詳細な分析が必要なのか? それは、この大戦が契機となって、大日本帝国が「植民地獲得レース」でドイツを抜き、「金メダル」を狙える位置に躍り出たからなのである。

【編集担当からのおすすめ情報】
お待たせしました! 歴史ノンフィクションの金字塔『逆説の日本史』シリーズ、2年ぶりとなる最新巻です。
時代はいよいよ大正に突入。歴史の授業では触れられることが少ない「南北朝正閏論」に光を当て、当時の政治・社会状況についてわかりやすく解説しています。
さらに、一大疑獄事件として知られるものの、いまだ謎が多い「シーメンス事件」についても、「井沢史観」による独自のアプローチからその闇を暴き、「真犯人」について言及しています。

内容説明

日本史ノンフィクションの最高傑作。日本人はなぜ滅んでしまった王朝を“意識”するのか。「北朝」と「南朝」「正当な天皇家」はどちらか?

目次

第1章 大日本帝国の確立4 南北朝正閏論の展開―「北朝の天皇はニセモノ」という爆弾発言(歌人石川啄木が持っていたジャーナリスト的「嗅覚」;公開されなかった大日本帝国糾弾の文書 ほか)
第2章 大日本帝国の確立5 「桂園時代」の実相―元老・西園寺公望の「改革」と「挫折」(「やんちゃ」で軍人志望だった異色の元老・西園寺公望;革命から帝政そして「王政復古」というフランス混乱史 ほか)
第3章 大日本帝国の確立6 シーメンス事件とはなんだったのか―排除された「英米協調路線」(言論の力で閥族・桂太郎を見事に討ち取った「憲政の神様」尾崎行雄;西園寺と山本の間で交わされた「二つの密約」 ほか)
第4章 大日本帝国の確立7 勃発!第一次世界大戦―そのとき日本は狂喜乱舞した(「『明治天皇の大業』を損なう悪」とみなされ民衆から嫌われた政友会;「袁世凱と和解協調すべき」と説いた山県有朋の「良識」 ほか)

著者等紹介

井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年2月、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局記者時代の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。現在は執筆活動に専念し、独自の歴史観で『逆説の日本史』を『週刊ポスト』にて好評連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

39
戦前は軍国主義というが、山県-桂ラインがそれにあたる。リベラル路線の伊藤-西園寺-山本路線が力を持っていたら、違う歴史になったのではないかと考察する。第2章は西園寺に焦点を当てるが、その前段でのフランス革命以後とナポレオン3世の評価、ロシアのクリミア戦争における蹉跌の日露戦争への影響を論じる箇所が面白い。第3章のシーメンス事件は冗長で何を論じているのか分かり辛いが、山県-桂の軍部大臣現役武官制を一時撤廃した山本権兵衛を評価している。他方でそれらを的確に報じないマスコミの責任を追及している。2024/09/21

37
24年7月。1年9か月ぶりの新刊。前回より半年ほど遅れたか。過去作の繰り返しの説明も多く、1910〜18年までとしても10年も進まず。あとがきに著者の依頼もあるように当初からの読者はかかる「説明」をどう捉えるかだが、理解を前提に書き進めるのも特に新しい読者には不親切だし、古くからの読者としても改めて説明いただけるのはありがたいと思う。何巻に詳述、あるいは別書、動画などで詳説、とするのがベストとは思わないが、日本の通史を書こうとする以上は避けがたいし、それだけ同様の事象が繰り返し現れるということでもあろう。2024/08/14

クラムボン

21
第28巻は明治末から大正初期の10年にも満たない年月が対象だが、考察は明治.大正.昭和に及んでいる。この時代の政治の仕組みは明治憲法が基本なのだろうが、実際は元老や重臣らの推薦で首相を選び内閣が組閣される。現代の政党制政治とは違い国会議員である必要もない。そしてこの時代は、陸軍の山県有朋を頂点とする対外強硬派が、海軍の山本権兵衛や斎藤実らの英米協調派を追い落としていく。それを強烈に後押ししたのが新聞社、それに踊らされたのが庶民という構図のようだ。そして次第に良識派が口を噤んでゆくことになる。2024/09/11

RASCAL

19
いよいよクライマックス、日露戦争から大東亜戦争の40年間にさしかかった。マスコミの先導で国際協調より強硬路線に傾いていく世論、忍び寄る戦争の影、でも説明が丁寧すぎて遅々として時代が進まない。それに相変わらずの宗教と怨霊、私は第1巻から読んでいるので耳タコ、早く時代を進めてほしい。蛇足だが、何でも怨霊鎮魂に結びつけてしまう筆者、少なくとも源氏物語だけは鎮魂は関係なく、大河ドラマの一条天皇へのあてがき説の方が正しいと思います。2024/10/05

ガットウ

18
★★★★4.4点。このシリーズ近代の前は目から鱗の解釈っ!といった感じだったけど、近代以降は知らなかった事ばかりで普通に勉強になる。2024/09/16

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