出版社内容情報
全盲の著者と盲導犬を綴るコミックエッセイ
全盲の教師であり、シンガーソングライターでもある著者(栗山龍太)と盲導犬アンジーの日常を綴るコミックエッセイ。
「出不精な盲導犬もいる」「盲導犬と間違えて人の頭をなでてしまった!」「自動販売機はロシアンルーレット」「見えない僕は、停電の暗闇では無敵になる」等々、著者と盲導犬「二人」の身の回りに起きる日常の出来事を、ユーモラスなマンガとエッセイで面白く、ときにちょっぴり悲しく描きます。大人から子どもまで楽しめます。
【編集担当からのおすすめ情報】
シンガーソングライターでもある著者が作詞した曲『僕の取り柄と盲導犬』が、YouTubeで無料でお聴きいただけます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
83
全盲のシンガーソングライター栗山龍太さんと盲導犬アンジーの日常を描いたコミックエッセイ▽「動物病院でアンジーだと思ってなでてたら、なんと女医さんの頭で。毛並みが似てってw」目が見えないゆえの面白話を集めたもの。あるあるネタ▽アンジーが可愛い。先輩犬ダイアンの話には涙▽ユーモラスな出来事を通して障害者に触れることで、自由に「障害者像」をイメージしてもらいたいというコンセプトで書かれている。良本。2023年刊2024/09/02
manamuse
23
目の見えない人と盲導犬の日常。それにしても盲導犬ってスゴイな〜。個体によって水たまりを避けたり、猪突猛進したり…笑。やたらタクシー乗り場に連れて行こうとしたり…笑。2代目ダイアンの奇跡と別れは泣けた。濃密な時間を共に過ごした相棒なのに、10歳前後で引退なので必ず別れなくてはならないのはつらい。点字のない自販機はロシアンルーレット!と楽しそうな著者♪続編希望!2023/08/15
棕櫚木庵
22
11歳のときに視力を失った著者の日常を,コマ漫画や漫画風イラストを添えた文章でつづる.ジャケット折り返しに,「この本はあくまで,僕という個人の考え方,障害の受け止め方なので・・・」という断り書きがある.立場の違い,考え方や感じ方の違いを認め合おうという柔軟な姿勢を本書全体からも感じた.たとえば,「こればかりは目の見えないひとが悪いのかな~」と言いたくなる行動についても,その人は『障害受容」の途上で,失明したことを受けとめる余裕がまだ持てないのかも,と(p.34).→2024/09/19
猫路(ねころ)
13
視覚障害者のボクと盲導犬アンジーとのあるあるエッセイ、大変苦労なさったなと思います。2024/11/17
かめぴ
9
ママチャリ通勤途中にすれ違う白杖の方たち。通り過ぎる時は、音も含めて凄く気をつけてます。自分の知らない世界を知るって事は、大事だと思います。と思ってます。2023/04/30