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出版社内容情報
逃げるはふつうに役に立つ!?
韓国に流れ着いたイエメン難民に会うために済州島に渡り、スペイン・フランスではカタルーニャの音楽家パウ・カザルスとドイツのユダヤ系作家ヴァルター・ベンヤミンの亡命行を辿った。牛久入管収容所で難民申請者の絶望を目の当たりにし、祖国を追われたウクライナ人とはディズニーシーでビールを飲み交わす。時代も場所も異なる人びとの「逃げる技法」――それは、彼らの生きる知恵であると同時に国を守る術でもあった!?
銃で国を守るのではなく、逃亡者の傍らで平和を生きる。そんな呼びかけが戦争の時代に胸を衝いた――東浩紀(批評家)
逃げていいぞ逃げていいぞ逃げていいぞ逃げていいぞ逃げていいぞ逃げていいぞ逃げてくれ――本書より
【編集担当からのおすすめ情報】
足かけ6年かけて紡いだ異色ノンフィクションにして、「逃げる技法」を実装するための思想書、そして紀行文学の令和進化版、ここに誕生す!
内容説明
本書は、済州島のイエメン難民のもとを訪ねる異色ルポにして、スペイン・フランスにて音楽家パウ・カザルスと思想家ヴァルター・ベンヤミンの足どりを辿る紀行文学、そしてウクライナ避難民とともに「逃げる技法」を実装するための思想書である。
目次
第1章 季節風のたより―済州島のイエメン人たち
第2章 先人たちの亡命行―パウ・カザルスとヴァルター・ベンヤミンの足跡
第3章 花ざかりの島―難民審査のあとさき
間奏曲・転位のための覚書き
第4章 帰郷―ウクライナから遠くはなれて
著者等紹介
前川仁之[マエカワサネユキ]
1982年生まれ。県立浦和高校卒。東京大学理科1類中退。人形劇団、施設警備など職を転々とした後、立教大学異文化コミュニケーション学部入学。在学中の2009年、スペインに留学。翌年夏、スペイン横断自転車旅行。大学卒業後、福島県郡山市で働いていた時に書いた作品が第12回開高健ノンフィクション賞の最終候補となる。以降、文筆業に専念。2015年春、韓国一周自転車旅行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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kan
Koki Miyachi
金北山の麓に生まれ育って