若冲が待っていた―辻惟雄自伝

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若冲が待っていた―辻惟雄自伝

  • 辻 惟雄【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 小学館(2022/12発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093888899
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

若冲を再発見した研究者の自伝的エッセイ

江戸中期の絵師・伊藤若冲を「奇想の画家」として再発見し、若冲ブームの扉を開いた日本美術史の大家・辻惟雄氏(1932年生まれ)の自伝的エッセイ。
戦争と重なる少年時代、若冲との出会い、1970年の『奇想の系譜』上梓を経て、日本美術隆盛の今日までを綴る。日本経済新聞「私の履歴書」の連載原稿をもとに加筆。
村上隆、山下裕二ら美術界の著名人から辻氏に宛てた手紙も掲載。従来の美術史を根底から覆し、斬新な美術史観で「奇人」と呼ばれながら、後進たちにディープインパクトを与えた辻氏の、ものの見方、考え方が垣間見える一冊。

内容説明

若冲を見出した日本美術史界の奇才が90歳にして生涯を振り返る。

目次

幼少時、あだ名は「めそめそピーピー」
幼稚園、かなわぬ恋の「事始め」
戦争に地震、恐怖が日常に
終戦の玉音放送はひとり自宅のラジオで
美術部で写生に励み、日比谷高校への編入をめざす
浪人覚悟も東大合格。しかしいきなりの留年
2年連続の留年で医学部断念。美術史学科に転部
「雪舟展」をきっかけに日本絵画に傾倒。卒論は浮世絵をテーマに
母、49歳で逝く。美術史の研究を生涯の仕事と決める
大学院進学。吉川逸治先生の講義で開眼〔ほか〕

著者等紹介

辻惟雄[ツジノブオ]
美術史家。1932年名古屋市生まれ。東京都立日比谷高等学校、東京大学文学部美術史学科卒業。同大学院博士課程中退。東京国立文化財研究所技官、東北大学文学部教授、東京大学文学部教授、国立国際日本文化研究センター教授、千葉市美術館館長、多摩美術大学学長、MIHO MUSEUM館長などを歴任。東京大学・多摩美術大学名誉教授。1970年に刊行された『奇想の系譜』(美術出版社)で、岩佐又兵衛や伊藤若冲などを「奇想の画家」としていち早く再評価し、琳派や文人画、円山派などを中心に語られてきた近世絵画の見方を大きく変えた。2016年に文化功労者に選出され、2017年朝日賞受賞、2018年瑞宝重光章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

122
日経新聞の「私の履歴書」は当りハズレの差が激しいが、二年前の辻惟雄先生の大当りの連載に加筆したのが本書。抜群に面白い。何度読んでも笑えるのは、文章に滲み出た先生のお人柄の賜物である。両親、恩師、弟子たちに対する眼差しが、感謝と優しさに満ちて本当に温かい。辻先生が「奇想の系譜」を著さなければ、今の私たちは、又兵衛、蕭白、若冲、狩野山雪、国芳、芦雪に出会えてなかったかもしれない。パトスをもって美術史に向き合う辻惟雄先生こそ、正に「奇想の美術史家」(山下裕二先生)なんだ。こんな幸せな気持ちになる本は久し振りだ。2023/02/16

パトラッシュ

105
又兵衛、蕭白、若冲らの作品は辻さんの紹介で初めて知っただけに、回想の「私の履歴書」は興味深く読んだ。医者になるつもりが病気で断念して美術史の世界に転じ、恩師の紹介で奇想の画家たちに開眼し、江戸絵画の再評価を促すまでになった経緯は、ほんの少し道がずれていたら若冲ブームも訪れなかったかもしれない。また著者が日本美術の特質とする「かざり」「あそび」に注目するきっかけや、同級生の高畑勲との関係から絵巻物をアニメの源泉と考えるなど、美術の見方を変える補助線が「待っていた」ように現れるのは本当に偶然かと思えるほどだ。2023/03/26

Mirror

15
亡き義父と共に訪れた奇想の系譜展 辻先生が、掘り起こしてくれなかったら出会えなかった作品達。多くの方が慕うのは人柄ゆえであることがよく分かった。2023/03/18

飼い猫の名はサチコ

4
伊藤若冲を現代の人気画家に蘇らせた立役者の先生の自伝。先生の人生において、色々な縁の繋がり、巡り合わせがうまくハマらなければ、今、一般人が若冲の名を知り、美術館で若冲の絵の前で心ゆくまで見惚れる贅沢は味わえなかっただろうと思う。感謝して読了。2023/12/08

かじ

3
展覧会場の物販で見かけて、辻氏については、若冲といえばということでお名前だけは目にしたことがあって、どんな研究者なのか気になっていたのだが、ようやっと触れる機会を作ってみた次第。医者をめざしての進学から美術史への転身、安保闘争の経験、そして「奇想」、研究者へと、辻氏が歩んできた道が、我々が若冲作品を鑑賞できるようになるための道筋そのものになったんだろう。近年も「かざり」がテーマの展覧会があったように思うが、その観点がここから始まったものかと思うと興味深かった。江戸絵画、これからも大切に堪能しよう。2023/04/03

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