出版社内容情報
日本人の「パラドックス」を解決する鍵とは
日本人の「幸福度」が低いと世界で報じられ始めてからずいぶん時間がたつが、特に日本の子どもの問題に関しては、近年「パラドックス」として多く論じられている。
ユニセフの2020年発表によると、先進38カ国中、日本の子どもの「身体的健康」は1位、「精神的幸福度」は何と37位だった。
スイス・ベルギー・日本の3カ国にルーツを持ち、4カ国で生活してきた著者は、最年少11歳で「世界遺産検定マイスター」に合格した。現在は京都で暮らす16歳の高校生で、『世界ふしぎ発見!』などの番組レポーターとしても活躍中だ。
彼は生まれたときから「人はみんな違うことが当たり前」「世界は多様なもので構成されている」ことを身をもって認識してきており、世界の暮らしで文化・自然・芸術などのさまざまな「WOW(感動)ファクター」に数多く触れることができたおかげで、その後に起きた理不尽な出来事も乗り越えることができたという。
しかし、世界に羽ばたかなくてもWOWはどこにでも存在し、それに気づく力が重要で、それこそが「パラドックス」解決の最初の鍵になる、と話す。
「WOW」体験を積むことがどれだけ人の心を強くするか、また、「心躍る(感動)」→「もっと知りたくなる(学ぶ)」→「人と繋がる(アウトプットしたくなる)」→「自信がつく(自己肯定感)」というWOW効果について、世界遺産を含む多くのWOWファクターを紹介しながら綴る。
内容説明
3か国にルーツを持ち、4か国で暮らし、「世界遺産検定最年少マイスター」となった著者が明かす“日本の10代のパラドックス”解決のヒントとは―。「感動の種」こそが逆境を乗り越える糧となる。
目次
第1章 世界との出合い(リヨンで始まった僕の「旅」;古城のような幼稚園 ほか)
第2章 人生を変えた世界遺産(ご先祖はエジプト人?;6歳で知った戦争や環境破壊の現実 ほか)
第3章 前を向く勇気をくれるWOWの力(言葉を超えた感動;心の火打石 ほか)
第4章 「理不尽さ」を乗り越える(「僕って何人なの?」;大人の対応って何? ほか)
第5章 自分を信じる力(多様な経験;WOWに気づく力 ほか)
著者等紹介
山本リシャール登眞[ヤマモトリシャールトウマ]
2005年10月29日、フランス・リヨン市生まれ。2016年冬、11歳で世界遺産検定の最高位「マイスター」を史上最年少で取得し、注目される。2019年2月からテレビ朝日『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』にて「世界遺産博士ちゃん」として活躍。TBS『日立 世界ふしぎ発見!』に同年7月から回答者として、2020年12月からミステリーハンターとして出演。世界遺産アカデミー認定講師。特に世界遺産の「平和の砦」や「多様性」「普遍性」という側面を研究している。2021年8月、世界遺産アカデミーのオンライン特別講座「世界遺産条約採択50周年を迎えるにあたって―世界遺産条約と関連文書の成り立ちや変遷、現代における課題を考える」を担当。本書が初の著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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