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出版社内容情報
牧 久[マキ ヒサシ]
著・文・その他
内容説明
柳条湖事件を仕掛けた石原莞爾、「新幹線の父」十河信二、張作霖爆殺事件の実行犯・東宮鐵男、「中国通の外交官」吉田茂、盧溝橋事件の口火を切った東條英機…さまざまな人物が交錯した「満州国」。昭和天皇が「独白録」冒頭で語った「国民的憤慨を背景として一度、軍が立ち上がった」舞台となったこの国にかかわる資料や証言を検証して見えてきたものとは?
目次
数奇な人生への旅立ち
中国王朝最後の皇帝・溥儀
紫禁城追放と張作霖爆殺事件
満州国の誕生
満州国の康徳帝と秩父宮
天皇家との一体化の夢
満州国に天照大神を
原爆、ソ連侵攻そして天子蒙塵
満州国消滅―浩と〓生の流転
溥儀の“証言と告白”―東京裁判と撫順戦犯管理所
周恩来―溥儀、溥傑、浩の運命を変えた人
文化大革命の嵐の中で
あいよって命を為す―相依為命
著者等紹介
牧久[マキヒサシ]
ジャーナリスト。1941年(昭和16年)、大分県生まれ。64年(昭和39年)日本経済新聞社入社、東京本社編集局社会部に所属。サイゴン・シンガポール特派員、89年(平成元年)、東京・社会部長。その後、代表取締役副社長を経て、テレビ大阪会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
若黎
8
どこかで読んだような内容があるなあ。まあ、そりゃそうだわね。溥儀さん、溥傑さんの話なんだし。満州国皇帝から平民として生きた晩年までの話だし。なのに、気になるのはアヘン中毒の果てに誰にも看取られず亡くなった婉容さんだった。 と思って巻末の参考文献みてたら、30冊くらい持ってる本が あった。映画「ラストエンペラー」観て関心が高まったところに、その後いろいろ出版されたから、熱に浮かされていろいろ買ってたなー。という感想になってしまった。2023/01/22
TK39
4
清朝最後の皇帝愛新覚羅溥儀を始めとする一族の物語。日本を始め色々な人に利用された人生。満洲と日本の神が同じとまでして同化を図る日本軍。流石に無理がある。溥儀は最後にどんな想いだったのだろうか。2023/03/21
rara_iuvant
2
清朝最後の皇帝にして満州国皇帝であった愛新覚羅溥儀。「ラストエンペラー」としても映画になった彼の人生はさまざまな形で語られる。 しかしそれは編者の考え方が含まれる場合もあるので、実際にジャーナリストの観点から追っていくとどうなるのか、というのがこの本。 流転の運命を辿った彼の人生はお腹いっぱいになるくらいの内容だが、悲劇の皇帝、という書き方がたぶん近いんだろうな。利用し、利用されを繰り返して辿ってきた人生はあまりに一人の人が背負うには重すぎる内容だと感じた。 2023/06/01
Jun Masuno
2
前回のものから続く、満州ものを読む。ラストエンペラーとその弟、家族の物語。自分たちと比べるのもおこがましいが、生まれながらの皇帝が没落していく様は何とも言えず、悲しい。当時は日本との懸け橋として期待され溥儀の弟、溥傑と結婚した浩の心情を思うと、切ないです。この方々含め、満州で苦労された方々の処遇を含め、きちんと対応しない政府は変わらずいかがかと思いました。2023/05/24
onepei
2
「転生」というタイトルにまちがいはない2022/09/11