教会と千歳飴―日本文化、知恵の創造力

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教会と千歳飴―日本文化、知恵の創造力

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093888158
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本人の創造力の源

〈本書には、明確な主張がある。それは、世界を知ろうと思う人は、まず足元を見つめよ、ということである〉。
悠久の歴史の中で培われてきた日本人の思考や行動原理。自らの足元を見つめ直し、咀嚼し、理解することでグローバル社会での羅針盤が見えてくる――。
〈『古事記』『日本書紀』に池造りの記事が多い理由〉
〈「おてんとうさまが見ている」は恐ろしい道徳教育〉
〈日本の「何でも教」は教会で七五三を祝ってしまう〉
〈「大愚」であることが求められる日本のリーダー〉
〈床の間と芸の道から考える日本的なおもてなし〉
〈大陸、半島、島国――。東アジア三か国の宿命〉など、昭和のベストセラー『梅干と日本刀』(樋口清之著)を彷彿とさせる読みやすく、わかりやすい文章で、日本文化の深淵に迫る好著。〈ホモ・サピエンスは、食糧交換もするが、幸福も交換し合うのである〉〈歴史とは何かものごとを考える時に、ひとつの指針を与えてくれる知恵そのものなのである〉――読めば、ストンと腹に落ちてくるフレーズが多数収録。

内容説明

床の間と芸の道、切腹の真意、藁しべ長者と交易…。互敬と和の国ニッポンの謎を解く万葉学の第一人者による「国の基を究める」本。

目次

第1章 農耕の知恵―多様な選択肢の中から米と魚を選んだ日本人
第2章 交易の知恵―縄文時代の黒曜石の「移動」が教える交易の実態
第3章 宗教の知恵―教会で七五三を祝う日本の「何でも教」の世界
第4章 政治の知恵―大愚のリーダーを求める気質と「原恩主義」
第5章 芸術の知恵―床の間と芸の道。妙なる日本的なおもてなし
第6章 歴史の知恵―大陸、半島、島国。東アジア隣国の付き合い方

著者等紹介

上野誠[ウエノマコト]
1960年福岡県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学。博士(文学)。奈良大学教授を経て、2021年4月より國學院大學文学部教授(特別専任)。研究テーマは、万葉挽歌の史的研究と万葉文化論。日本民俗学会研究奨励賞、上代文学会賞、角川財団学芸賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

84
万葉学者の上野誠先生が、農耕/交易/宗教/政治/芸術/歴史の6つの章で日本を考える。「キリスト教社会の「原罪主義」に対して、日本は「原恩主義」」(見田宗介)の背景には、自然崇拝と精霊信仰からくる互敬の思想があるとする。契約の観念がない日本は「契約しないという契約をしている」社会として成立し、「おてんとうさまが見ている」という教えは、正直者しか生きてゆけない不寛容さを孕んだ究極の残酷な道徳教育だと言う。高度にグローバル化する中だからこそ、日本のアイデンティティを見つめ直したいという先生の思いが伝わってくる。2021/09/12

ネギっ子gen

33
<本書には、明確な主張がある。それは、世界を知ろうと思う人は、まず足元を見つめよ、ということである。なぜなら、そこが自分の立つ世界そのものだから>と記す、「万葉集」の専門家による日本文化論。日本人の思考や行動原理から日本文化の深淵に迫る好著。そして書名から、まだ子どもが小さかった頃、「七五三」でカトリック教会に行った時のことを思い出した。表紙絵にあるような「千歳飴」を神父様から手渡され、子どもは無邪気に喜んでいたが、わたしは「世俗化ってのは、こういう形で進行しているのだなぁ」と、感慨を深くした記憶が……⇒2021/05/03

Shoji

27
国文学の先生が日本人の心性について解説した一冊です。著者の講演を何度か聞いたことがありますし、公開授業を受けたこともあります。非常にユニークな先生で、飽きさせない語り口は楽しいものでした。かような関係で、この本を拝読。農耕、交易、宗教、政治、芸術、歴史の六つのカテゴリに分けて、太古の先人から紡がれてきた「日本人の血統、日本人のDNA」とは何ぞやを述べています。私は、先生のファンですし、民俗学や日本文化論に興味を持っているので楽しく読むことができました。2024/08/14

Book Lover Mr.Garakuta

10
【速読】【図書館本】:高速マルメ読み。面白い考え方の本だった。後程じっくりと読みたい本だ。2022/04/09

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

10
第1章の「農耕の知恵」がどえらく面白かったので先を期待したら、対象の拡散ぶりにちょっと戸惑った。いや、もともとそういう本なんだろうけど、「農業は悪」のとこで頭が固定されてしまった。日本ってこうだから、日本人ってこうだから、という通説に実は大した根拠がないということを論破しまくりつつ、著者自身がどのような日本らしさを獲得していったのか、そのセルフポートレートであったか。2021/06/16

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