結愛へ―目黒区虐待死事件 母の獄中手記

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結愛へ―目黒区虐待死事件 母の獄中手記

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  • サイズ 46判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093887571
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

彼女は、あなただったかもしれない。

2018年3月、東京都目黒区で当時5歳の少女、結愛ちゃんが息絶えた。十分な食事を与えられておらず、父親から暴力を受けていたことによる衰弱死だった。警視庁は傷害容疑で父親を逮捕。6月に父親を保護責任者遺棄致死容疑で再逮捕する際、母親・船戸優里も逮捕する。

本書は、2019年9月、第一審で懲役8年の判決を下された母親が、罪と向き合いながら綴った悲しみの記録である。

〈2018年6月6日、私は娘を死なせたということで逮捕された。いや「死なせた」のではなく「殺した」と言われても当然の結果で、「逮捕された」のではなく「逮捕していただいた」と言った方が正確なのかもしれない〉

〈結婚式直後のころと思う。結愛が床に横向きに寝転がっていた時、彼が思い切り、結愛のお腹を蹴り上げた。まるでサッカーボールのように。私の心をおおっているものにひびが入り、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた〉

〈私は、正座しながら説教を受け、それが終わると「怒ってくれてありがとう」と言うようになった。(略)私にとって説教とは叱られて終わりではなく、その後、彼に納得のいく反省文を提出し、許しをもらうまでの流れをいう〉

【編集担当からのおすすめ情報】
虐待事件の当事者が、手記という手段で、家庭崩壊の過程や苦悩を綴るのは、極めて珍しいことです。

なぜ、夫の暴力を止めることができなかったのか。
なぜ、過酷な日課を娘に強いたのか。
なぜ、やせ衰えた娘を病院に連れて行かなかったのか。
なぜ、誰にも助けを求めなかったのか。

その答えが本書にあります。
手記を読めば、船戸優里被告は、娘の虐待死において加害者でありながら、夫の執拗な精神的DVによって心がすり減らされていった被害者であるという事実に気がつくはずです。

本書には、虐待事件を精力的に取材してきたルポライターの杉山春氏の解説、そして公判前に優里被告を診断した精神科医の白川美也子氏の診断書(意見書)も巻末に収録しています。手記と併せてご覧いただければ事件の背景が深く理解できると思います。

本書を通じて、児童虐待とDVの実相を知っていただくことで、こうした悲劇が今後二度と起こらないようにすることが筆者、そして出版社の心からの願いです。

内容説明

「もうおねがいゆるしてください」悲痛な叫びを遺し、結愛ちゃんの人生はわずか5年で幕を閉じた。夫からの執拗なDVに心はすり減り、児相にも警察にもSOSは届かず、しつけという名の虐待は日常化した。娘を衰弱死させた罪に問われ8年の実刑判決を下された母親の痛みと悲しみの記録。ルポライター・杉山春氏の解説、精神科医・白川美也子氏の診断書も収録。

目次

第1章 結愛が生まれた日
第2章 虐待
第3章 上京
第4章 深い闇から
第5章 生きて償う
第6章 裁き

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

286
鬼畜だと思っていた。目黒区で5歳児に食物を満足に与えず虐待死させた母親の、獄中記。読んでみて、自分の考えを改めさせられた。やったことは絶対に許されないことだが、なぜそうなったかを理解(”想像できる”の方が近い)することはできるような気がする。毎日説教3時間など夫の歪んだ「しつけ」に洗脳された著者。「普通」という言葉が、多くの人を生き辛くさせている。この言葉に共感を覚えた。連合赤軍の永田洋子を弁護した大谷恭子さんが弁護人だったから、著者は心を通じ合えたのかもしれない。巻末の資料も充実の良書。2020/11/09

ゆいまある

137
凄く怖くて家族に側にいて貰いながら読んだ。知識に乏しいながらも素直で読みやすい文章に驚く。優里さんの再婚相手雄大は、連日何時間も説教し、食事制限をし、人格を否定し尽くし、誰にも助けを求められないようにしてから結愛ちゃんを優里さんの目の前で殺した。最初の方は解離が酷くて何が現実か分かってないのだが、それが一層恐怖を呼ぶ。風呂に入れないということは風呂で思い出したくないぐらい恐ろしい事があったのだ。二度と同じような事件が起きないようにと勇気を持って出版された本書。この事件から香川県の虐待対応も変わりました。2020/08/26

ネギっ子gen

63
【どこにでもいる、素朴で可愛らしい若いお母さんにしか見えない。そんな彼女が、なぜ社会を騒がす存在になったのか……】本書は、目黒区で5歳の少女・結愛ちゃんが、十分な食事を与えられずに、父親から暴力を受けた末に衰弱死した事件で、第一審で懲役8年の判決を下された母親が、罪と向き合いながら綴った記録。ルポライター・杉山春氏の解説、被告を診断した精神科医・白川美也子氏の意見書も巻末に収録。今思っても、結愛ちゃんが書いた「反省文」が切ない。母親「優里」と娘「結愛」それぞれの名前に込められた思いは……。心乱れる読書。⇒2023/02/10

ma-bo

52
虐待死した結愛ちゃんの母親が綴っていた日記を基にした手記。筆跡で判断するのは良くない事だろうが題字を見ると頼りなさを感じてしまう。夫からの支配、洗脳。全く母親に責任がないとは思わないが彼女も犠牲者だ。再婚するまでの間の母娘にはお互いへの愛と信頼が冒頭の沢山の写真に見て取れる。 結愛ちゃんのためを思い新しい家庭を築こうとした相手による虐待。いたたまれない。2020/08/27

ニッポニア

51
犯人探しをする必要はなく、女の子が亡くなった、で全てじゃないだろうか。誰が悪く、誰が悪くなく、はない。それぞれで受け止めるしかない。被害者であり、加害者である、母親の手記は、真実を語っているとは思えない。けれど、一時の感情をそのまま吐露しているのは確かなのだろう。第三者があれこれ言う必要はない、けれど、商業出版として出す意味がどれほどあるのか、製作者の意図は歪んでとられる可能性を感じた。娘に対しお経を唱えている最中、一家で笑い出す感覚は、信じられないような、しかし、わかる気がする。乾いた悲しみ。2023/09/02

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