出版社内容情報
猫の穴は埋まるのでしょうか?
愛猫・斎藤くんとお別れしてから数年。「猫がいたらなー」と願う日々を送るキミコさんは、原稿がほしい編集者からの提案により、植物を育て始めた。最初に届いたのは、しいたけ栽培キット。猫の穴を埋めるべく育てたものを食べるとは……。ブドウ園のお手伝いに出向き、アイドル(ヒヤシンス)の成長を見守る。植物と過ごした一年を日記形式で綴る、ちょっぴり泣けてすごく笑えるエッセイ集。
「STORY BOX」と平行して、文芸サイト「小説丸」でも大人気を博した連載に書き下ろしの1話を加えた、著者として7年ぶりの単行本刊行となります。
【編集担当からのおすすめ情報】
文芸サイト「小説丸」人気ナンバー1コンテンツ、待望の書籍化です。
内容説明
2017年、ネットの世界は二つに分かたれていた。猫を持つ者と持たざる者である。持つ者は、日々その手にある猫を自慢した。SNSには持つ者のアップした猫画像が溢れ、持たざる者はただそれを眺めた。完全なる猫格差社会がそこにはあった。持たざる者は、心の真ん中にぽっかり空いた「猫穴」を抱えて生きるしかなかった。暗く寂しく深い穴である。
目次
二〇一七年(猫が足りない;猫穴は埋まる?;種である;母の心;猫さえいれば;アイドル誕生前夜)
二〇一八年(いつもより多め;母は敏腕マネージャー;そろそろ…;ステージへ;花の命は;四男の信仰心;この世界のどこかに;つづらの中身は;澄んだ目で;水は大切に;本質は土の中;カラスの宝物;藁の家;穴を埋めたもの;天まで届け)
著者等紹介
北大路公子[キタオオジキミコ]
北海道札幌市生まれ。大学卒業後、フリーライターに。新聞、雑誌、ウェブでエッセイや書評などを執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
修一朗
美登利
ででんでん
Ikutan
tetsubun1000mg