出版社内容情報
世界とニッポンの「裏」をディープに読む!
世界中のインテリジェンスの専門家に接する佐藤優氏が、「これは敵わない」と瞬時に白旗をあげる人物がいる。それがゴルゴ13、通称「G」だ。
ゴルゴの圧倒的な強さの秘密は、奇跡的な狙撃力だけでなく、実はその「インテリジェンス能力」にもある、と佐藤氏は分析する。
欺瞞に満ちた情報が氾濫する現代社会を生き抜くため、私たちは今、「Gのインテリジェンス」を学ぶ必要がある--。
本書は、ゴルゴのインテリジェンスの秘密を解き明かすだけなく、物語の題材としても人気を集めた「トランプ大統領」「貿易戦争」「AI」「仮想通貨」「ドローン兵器」「フェイクニュース」といった旬のテーマについて、インテリジェンスの視点も交えつつ、ディープに解説します。
その上で、ビジネスパーソンに必要なインテリジェンス能力の本質と、それを得るための具体的な方策についても提案します。
また、「『ゴルゴ13』連載50周年」を記念し、作者のさいとう・たかを氏に、佐藤氏が直撃取材を敢行! 「ゴルゴはなぜ人前で食事をしないのか?」「孤独でも100%仕事を成功させる極意」など、意外な事実が明かされます。
【編集担当からのおすすめ情報】
512日間もの勾留に耐え、信念を貫き通した佐藤優氏。
50年もの間、入院中も休まず連載を続けたさいとう・たかを氏。
そして、いまなお2人は、佐藤氏は月間90本もの締め切りをこなし、さいとう氏は月産ページ数がコミック界最多となるなど、鉄人的なペースで、休むことも失敗することもなく、仕事を続けています。
まさに、この2人こそ「現代のゴルゴ」と呼ぶに相応しい存在です。
「2人のゴルゴ」による類い希な共作は、混沌たる未来を生き抜くための「自己防衛術」の指南書としても、大いに役立ちます!
第一部 国家とリーダー
第1章 トランプ大統領と新・帝国主義
『ゴルゴ13』に登場する「トランプ大統領」
トランプ誕生は「新・帝国主義」の必然
「新自由主義経済」は加速度的に進む
「アメリカ・ファースト」こそ新・帝国主義
権力とカネを独占するエリートへの反発
トランプの「下品力」は希有な能力
「貿易戦争」も新・帝国主義の行き着く先
『ゴルゴ13』が描く「EU問題」の裏側
闇の国家「ディープ・ステート」の存在
アメリカが警戒するメルケルの思想的背景
欧州が「内燃機関の終焉」を目指す理由
第2章 諜報機関とニッポン
独裁者・金正恩も能力は劣っていない
ヒトラーの著書がドイツでも再版許可
ファシズムを誤解してはいけない
諜報には「守り」と「攻め」の要素がある
情報は「どう分析するか」がすべて
イスラエルの諜報機関が最強である理由
米ロ両国が諜報活動で協力することも
日本の潜在的な諜報能力は低くない
無知な人は「知ろうとしない」だけ
オスプレイの極秘マニュアル流出騒動
沖縄は「便所掃除理論」の犠牲者
沖縄が「独立」すると何が起きるか
『ゴルゴ13』名作ダイジェスト
『夢の国』『欧州再生 EU自動車戦争』『ロンメル将軍の財宝』『琉球の羊』
特別企画 前編
作者さいとう・たかをに『ゴルゴ13』の謎を直撃!
ゴルゴはなぜ人前で食事をしないのか?
『ゴルゴ13』は隣近所の出来事を描写
いちばん怖い政治家はプーチン大統領
「食」と「健康」は常に監視されている
ゴルゴとネコとバラバラ殺人犯の共通点
ゴルゴはアメリカ人にはウケない
『ゴルゴ13』とキリスト教の終末遅延
第二部 テクノロジーと人間
第3章 AIとドローン
データサイエンスとインテリジェンス
「シンギュラリティ」は錬金術師の主張
「AI」でなくなる仕事、生まれる仕事
アマゾン、グーグルも民間の諜報機関
レビューの利用で「選び取る力」が低下
「インテリジェンス・デバイド」が広がる
「ドローン」は軍事技術の落とし子
「ドローン兵器」が街中を飛び回る日
「AI兵器開発」の実験は隠しおおせる
殺し屋は「30万円」、傭兵は「数百円」
第4章 仮想通貨とフェイクニュース
仮想通貨は「銀行の脅威」という現実
「将来的に価値が上がる」との幻想
ホリエモンは「通貨発行権」に反逆
ゴルゴの報酬も仮想通貨になる?
なぜフェイクニュースが蔓延するのか
北朝鮮のミサイル発射で「無知を露呈」
「サリン搭載ミサイル」は脅威じゃない
佐藤流「有意義な情報」のつかみ取り方
「文字情報」と「人的情報」で両輪を作る
『ゴルゴ13』名作ダイジェスト
『ビッグ・データ』『ドローン革命』『最終通貨の攻防』『アームストロングの遺言』
特別企画 後編
作者さいとう・たかをに『ゴルゴ13』の謎を直撃!
ゴルゴと私たちの仕事 たったひとつの共通点
「プロ意識」があるかないかが大きな違い
成功の秘訣はどんなチームを組むか
「孤独」だからこそ生まれるものがある
東郷先生から学んだ「人間の約束と責任」
佐藤 優[サトウ マサル]
著・文・その他
さいとう・ たかを[サイトウ タカヲ]
著・文・その他
内容説明
世界を動かす「闇の国家」の存在とは!?『ゴルゴ13』で“世界”を知る!トランプ大統領の“下品さ”は希有な能力。米中貿易戦争は「新・帝国主義」当然の帰結。“武器なき戦争”時代は「諜報」の強化が必要。AIが「インテリジェンス・デバイド」を拡大。「仮想通貨」「ドローン」で考える人間の価値。フェイクニュースを見破る情報収集の極意…etc.さらに作者さいとう・たかをに“ゴルゴの謎”を直撃!
目次
第1部 国家とリーダー(トランプ大統領と新・帝国主義;諜報機関とニッポン;『ゴルゴ13』名作ダイジェスト;ゴルゴはなぜ人前で食事をしないのか?)
第2部 テクノロジーと人間(AIとドローン;仮想通貨とフェイクニュース;『ゴルゴ13』名作ダイジェスト;ゴルゴと私たちの仕事たったひとつの共通点)
著者等紹介
さいとうたかを[サイトウタカオ]
1936年、和歌山県生まれ。実家の理髪店を手伝いながら漫画家を志し、55年『空気男爵』でデビュー。60年、さいとう・プロダクション設立。劇画制作を企図して「分業制」を導入する
佐藤優[サトウマサル]
1960年、東京都生まれ。85年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館などを経て、外務省本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され、05年執行猶予付き有罪判決を受ける。13年に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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