出版社内容情報
津軽に住む90歳の著者。60歳で作り始め、75歳で「笹餅屋」起業。笹採りからすべてひとりで。儲からなくていい主義で、ずっと愛され続けている。そんな生活哲学・創意工夫・こだわりの詰まった人生を語る。
内容説明
75歳起業、90歳いま…、まだまだ現役。平成22年度農林水産大臣賞、平成26年度ふるさとづくり大賞総務大臣賞受賞。笹餅で人を幸せにする、津軽の名物おばあちゃん。
目次
第1章 笹餅にありがとう
第2章 60歳からの人生にありがとう
第3章 今の身体にありがとう
第4章 母に、家族にありがとう
第5章 津軽の実りにありがとう
桑田ミサオのレシピ集―こしあん、おはぎ、赤飯
著者等紹介
桑田ミサオ[クワタミサオ]
1927年2月14日生まれ。60歳から餅作りを始め、75歳で起業。津軽鉄道の車内で民謡を歌いながら、添加物なし・手作りの笹餅などを販売するのが話題に。平成22年度農山漁村女性・シニア活動表彰農林水産大臣賞受賞。平成26年度ふるさとづくり大賞総務大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
178
TVで取り上げられていたのは知らない。今月14日に91才になられる現役の働く女性。何が凄いって、60歳を過ぎてからの起業、山に入り笹の葉取りから製粉、漉し餡も一人で作る。次の世代に伝えていくのも素晴らしい。このミサオさん、幼い頃は病弱だったという。80を過ぎてよやく自分のやりたかったことが出来るようになったと言うから凄い。心を込めるとは、この方の生き方そのものの様な気がする。お母様の教えもあっただろうが『手作り』の温かさが伝わる内容だった。写真も分かり易い。この笑顔のミサオさんの作る笹餅、食べてみたい。2018/02/11
やま
130
おかげさまで、注文の多い笹餅屋です。笹採りも製粉もこしあんも。年5万個をひとりで作る90歳の人生 2018.01発行。字の大きさは…大。 桑田ミサオさんの本を読むのは初めてです。読んでいて元気が出て来ます。津軽半島の五所川原市の金木町で、笹餅を作っています。「27㎏の米袋が1人で担げなくなったら、きっぱり餅づくりを止めると決めています」作る限り、日々工夫をして、美味しいものを作りたいと試行錯誤しています。 75才で起業して、笹餅を通じて多くの人と繋がり、積極的に人生を楽しんでいるのは、素晴らしいです。2020/08/30
pukupuku
85
もうこの表紙の写真見てるだけで,昔々,美味しい笹餅を作ってくれた亡くなったおばあちゃん思い出して泣けてきてしまう。まっすぐな芯があって,だからこそ厳しくて,ユーモアがあって芸達者なミサオさん。やさしさと広くて大きな愛情で一つ一つ丁寧にミサオさんが作る津軽の笹餅,食べてみたいなぁ。読んだ後,ふと,森のイスキアの佐藤初女さんのおにぎりのことを思い出した。津軽にはポジディブで愛に溢れた女性が多いのかも。初女さんのおにぎりも食べてみたかったなぁ。あぁ~っ!ミサオさんの笹餅食べたい~!!2018/05/09
よこたん
54
“27㎏の米袋がひとりで担げなくなったら、きっぱり餅作りはやめようと決めています。” 御年90歳のお言葉に脱帽。もち米の粉にこしあんを混ぜて、笹の葉に包んで蒸しあげた笹餅が美味しそうでたまらない。お客さんに喜んでもらうために、日々工夫を続けるミサオさんが楽しんで作っている様子が伝わってくる。もう歳だから…、おばあちゃん止めときなよ、の声はない。本人もしゃんとしてるし、周りも程よい距離で見守り支える。やりたいことを続けられることは、苦労はあっても幸せだ。作り手も、食べるほうも笑顔なら、笹餅は更に美味しい。2018/09/05
milk tea
54
一週間前の朝日新聞「ひと」に掲載された桑田ミサオさん。地元書店ではベストセラーだという彼女の自伝。人生の時々の転機。80才頃から焦りというものがなくなり人生を楽しむことができたそうです。90才になった現在も食べるものは殆ど手作りというから余計なものが入ってないんでしょうね。27キロの米袋を担げなくなったら笹餅作りはきっぱりやめるとのこと。ミサオさんの周りにはいつも笑顔が溢れています。笹餅を食べてみたいですが…、なかなかな入手しづらそうです。そこにまた価値ありですね。ミサオさん、元気でね‼︎2018/07/21