ひまわりは枯れてこそ実を結ぶ

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ひまわりは枯れてこそ実を結ぶ

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  • サイズ 46判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093885874
  • NDC分類 721.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本画家・堀文子、99歳のメッセージ

2017年に白寿を迎えた日本画家の堀文子さん。画壇に属さず、自然を師と仰ぎ、自由に、自己流で描き続ける堀さんには全国に多くのファンがいます。今年で99歳になるも、「歳を取ったから偉いなんて、冗談じゃない。去年より今年のほうが偉いなんて、そんな馬鹿なことがありますか」と語る堀さんは、つねに現在(いま)を生き続けてきた日本画家です。
「人の一生は毎日が初体験」「安全な道には驚きはない」「安住は堕落」「息の絶えるまで感動していたい」。本書では、これまでに堀さんが発表したエッセイやインタビュー、そして初載録となる最近の発言などから、いのちを描き続けてきた画家が「最期に伝えたい」珠玉の言葉の数々を伝えます。
書名の由来は、堀さんが74歳で描き、本書のカバーにもなっている「黄色くないひまわり」。頭に種をぎっしり実らせ、大地を見つめて直立するその姿から、死は決してみじめな終末ではなく、「生涯の華々しい収穫のときだ」ということを、堀さんは学びます。「いのち」を正面から見つめ続けてきた堀さんの言葉は、現代に生きる私たちに智恵と勇気を与えてくれます。


【編集担当からのおすすめ情報】
堀文子さんのアトリエは神奈川県大磯町にあります。カラー口絵では、数々の名作が生まれたアトリエの様子を写真で公開。堀さんの創作の原点に迫ります

内容説明

「不幸は、次に踏み出す力をくれる。不幸がその人を幸せにするのです」「咲いては散ってゆく生命の流れ、私は花の命そのものを描きたいと思う」「老いの衰えも神が命の終わりに用意して下さったものに違いない」…堀文子の言葉を再編集。99歳のメッセージ。

目次

冗談じゃない
第1章 在るものはなくなる―画家として生きる
第2章 息の絶えるまで感動していたい―命を見つめる
第3章 人間は究極には一人―自分を突き飛ばす
第4章 一生は毎日が初体験―老いと向き合う

著者等紹介

堀文子[ホリフミコ]
1918年(大正7)7月2日、東京生まれ。女子美術専門学校(現・女子美術大学)で日本画を学ぶ。28歳で外交官・箕輪三郎と結婚。34歳で第2回上村松園賞を受賞するなど精力的に作品を発表し、絵本や挿絵も手掛ける。42歳で夫を亡くし、43歳より3年間、エジプトやギリシア、ヨーロッパなどを巡る。47歳で初の個展を開催。49歳のときに神奈川県大磯町へ転居。56歳で多摩美術大学教授に就任(1999年まで)。61歳で長野県軽井沢にアトリエをもつ。69歳で単身イタリアへ移住。その後もアマゾン、メキシコへ(77歳)、ペルーへ(80歳)、ヒマラヤへ(81歳)と精力的に世界各地を巡る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

157
人間は生きている限り未熟です。長生きは偉くありません。自分の知らなかった年齢になるということは、私にとって初めての体験ですから、面白がっております。人の一生は毎日が新鮮です。…沢山の人に会ってきましたが、誰ひとり同じ人はいません。…なぜ美の世界を目指し自然を愛したのか。刺激的な言葉の数々。ひまわりから学んだあの日を忘れない。考え尽くし表現し続けた堀文子氏の人生観が、この本に詰まっています。…師と仰いだのは唯一、自然である。いのちの軌跡と輪廻に絵筆をとる。生まれ変わったら木になりたい。私もそう思う一人です。2021/08/14

モリー

63
「たえず未知の不安を選び、安住を許さず、同じことを繰り返すことを嫌った」堀文子さん生き方に憧れる。「人を支配し、人から支配されることを」いとい、「かつて鳥獣のように鋭敏だった筈の原始の人の心に一歩でも近づきたいと」願った彼女は、安住する場所をあえて持たず、ある意味ホームレスのような生き方を選び続けた。その点においては、私にはとても真似ができそうにない。しかし、いつか私も「好きな事を追い、嫌いなことを寄せつけない毎日」を手に入れたいと強く思う。「慣れない、群れない、頼らない。」という彼女の強さに敬服する。2023/02/11

booklight

32
仏教的無常観と芸術家の美的衝動を第一として生きていくとこうなるのか。今ここを大事にして、美と自分に対峙して、人の生を生きていくのは、なかなかに厳しく激しい。人生はあらゆるものから孤独だとすると、今ここにしか自分はいず、その際立った生命感こそが、生きる衝動だったのだろう。人生に孤独に立つひりひりとした経験が直観となり、直観に従うことでこのような人生が形作られたのか。それは一般的な幸せの物差しでは測れないが、自分の直観に従った人生としては、人の生の一形態であり、自分の人生を生き切った見事な生に感動してしまう。2022/04/30

とよぽん

30
「人間は生きている限り、未熟なのです。」「人の一生は毎日が初体験ですから、面白がっております。」「人はそもそも孤独なのです。」「ひまわりは頭に黒い種をみのらせ、生涯の栄光の時を迎えていた。そのやせた姿にも解脱の風格があった。」など・・・死が次の生命の始まりだと、ひまわりから学んだ堀文子さん。生きている自分の中に死が同居してきて、もう少しで未知の死を体験できるのが楽しみだと、まさに解脱の風格。99歳の境地、読んでいて圧倒される。2019/05/27

まさまま

28
堀文子さんの湧き上がるバイタリティと行動力に圧倒。夫を亡くした翌年43歳より3年間海外を巡るとか2、3年毎に住居を変えるとか(汗)「慣れない・群れない・頼らない」を晩年まで貫いた理由は「自分らしく生きる」ことを大切にされていたからなのでしょう。大正から平成まで生き抜いた彼女の言葉には行動に裏打ちされた説得力があります。後半にある「ひまわりは枯れてこそ実を結ぶ」の作品が生まれたエピソードには堀氏の感性が凝縮。堀氏が受けた戦慄と衝撃に思わず息を呑んでしまう程でした。とても人間的魅力に溢れた方だと思いました。2020/05/10

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