出版社内容情報
テスト生として南海に入団以来、プロ野球の発展とともに人生を歩んできた野村克也氏が、選手、監督、解説者の立場から日本のプロ野球80年を総括する。グラウンド外の秘話も満載。
内容説明
自身の人生秘話と、日本プロ野球80年の知られざるエピソード満載の野球ファン必読の書。
目次
第1章 巨人こそがプロ野球だった(沢村栄治なかりせば、私もいない。;私は大の巨人ファンだった ほか)
第2章 闘った!見た!考えた!(名監督の変遷;「夢の球宴」を取り戻せ ほか)
第3章 チェンジアップをもう一球(野球=お金;名選手必ずしも名解説者にあらず ほか)
第4章 プロ野球の歴史を変えた出来事(「黒い霧事件」が残したもの;ドラフトの裏面史 ほか)
第5章 21世紀の、そして未来のプロ野球へ(野球レベルの低下とトリプルスリーの関係;二刀流は是か非か ほか)
著者等紹介
野村克也[ノムラカツヤ]
1935年京都府生まれ。京都府立峰山高校卒業。南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)にテスト生で入団。三年目から正捕手。首位打者一回、本塁打王九回、打点王七回、ベストナイン十九回、MVP五回、ダイヤモンドグラブ賞一回、65年には戦後初の三冠王。70年選手兼任で監督に就任。73年パ・リーグ優勝。後にロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)、西武ライオンズ、80年四十五歳で現役引退。90~98年ヤクルトスワローズ監督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kei
35
面白い!色々なところで語っている昔話はもとより、最近では、トリプルスリーの柳田、山田両選手への考察が。野球をすごく愛しているのがよくわかります。レビューにもありますが、コミッショナーやらせてあげたいですね。2018/03/18
Kaz
29
やっぱりノムさんは野球を愛してるんだな。だからこその苦言も含む野村節が炸裂。プロ野球界の黎明期から自身の現役〜解説者〜監督、サッカー界と比較した未来に対する提言など示唆に富む内容に引き込まれた。何より話が具体的で分かりやすい。アスリートでここまで説明が上手い人は、そうはいない。1リーグ8球団で東西の地区に分けて、プレーオフからの日本シリーズ。また、関東に集中し過ぎている球団を北陸、四国にも分散させて地域に根ざす構想などは全く合意。ノムさんこそ、コミッショナーになって欲しい。ノムさんは球界の宝だ!2018/05/15
金吾
12
やはり野球に対する見識は高いと感じます。他の著書と重なる部分は結構ありますが、それでも読んでいて楽しいです。何気なくカツノリを、アピールしているのには微笑んでしまいます。2020/12/12
anken99
8
日本プロ野球の歴史を、ノムさんの半世紀と併せて紹介していくスタイルは、ありそうでなかったんじゃないだろうか。そういう意味では、ノムさん本としては新鮮。特にノムさんの幼少期あたりの話は、こんな時代から野球と接点があったんだ!と驚いた。2023/06/23
チョビ
8
編年体の半生の中に「あの時こう思った」なエッセイを想像してましたが、ひとつひとつの章は現状の球界に対する憂いがこれでもか、といういつものボヤキエッセイ。イチロー選手以上に本当に某K監督嫌いなんだなー。その好き嫌いが悪くでちゃうから政治力がないと言われちゃうわけで(;^_^A。そーゆー人を支えて多分47年位、生前はそれ程関心はなかったが、沙知代夫人は意外と頑張ってたんだなーと頭が下がる。2018/02/22