まちの保育園を知っていますか

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093885485
  • NDC分類 369.42
  • Cコード C0037

出版社内容情報

「まちぐるみ」の子育てで大人も変わる

「まちの保育園」は、東京にある認可保育所。小竹向原、六本木、吉祥寺という異なる街で、特色ある保育を行っています。

例えば・・・毎日の活動を子ども自身が話し合って決める。
運動会やお遊戯会がない。
「コミュニティコーディネーター」なる専任職員がいる。
園に人気のカフェやスタンドがある。

園の理念に、「3つの力を信じる」があります。
●子どもの可能性を信じる
子どもの無限の可能性を信じて、その興味・関心、子どもが「心を動かされる」ことに寄り添う。

●対話の力を信じる
子ども・保育士・保護者・地域の人も含めた、あらゆる関係において対話を重視する。時間確保のため、大人主導の運動会や発表会は行わない。

●コミュニティの力を信じる
地域に開かれた園にする。多様な人とのかかわりによって、子どもの個性や可能性が引き出される。隣近所がつながることで、「孤育て」に陥りがちな家庭や、高齢者や独居老人も新たな交流の機会を持てる。

「まちぐるみ」で子育てをし、子どもたちと「まちづくり」をすることで、より豊かなまちにしていく――これからの保育園のカタチを考えよう。


【編集担当からのおすすめ情報】
「人格形成期」と言われる0?6歳の子どもたち。その間の「出会い」や「経験」の多様性、「学ぶ経験」が、学力だけでなく「やる気」「忍耐力」「協調性」などの非認知的能力を高めることがわかってきました。

そのため、世界的に就学前教育に注目が集まっています。
しかし日本では、待機児童や建設反対などネガティブな話題ばかりが注目され、保育園に代表されるこの時期の保育・教育のグランドデザインが描けていないのではないかーー著者が代表をつとめる「まちの保育園」では、「働く親が子供を預ける」場所としてだけでなく、「まちのインフラ」を目指して、これからの保育園のカタチを模索しています。

子どもにとって理想的な社会は、きっと誰にとっても理想的な社会のはず。
これからの日本社会の在り方についても考えるきっかけになる本だと思います。子育て世代だけでなく、幅広い層のかたに、ぜひ読んでいただきたいと思います。



松本 理寿輝[マツモト リズキ]

内容説明

子どもにとって理想的な環境は、きっと誰にとっても理想的な社会。「まちぐるみ」で子育てを子どもたちと「まちづくり」をこれからの保育園のカタチを考えよう。

目次

第1章 「枠を超えた」保育園をつくりたい(ある子との出会い;保育園と幼稚園の違いも知らなかった ほか)
第2章 子どもが自分で「決める」園(“遊び込む”ためのタイムテーブル;“見せる”運動会やお遊戯会がないわけ ほか)
第3章 一緒に「まち」をつくっていこう(そのまちならではの形;地域と出会うということ ほか)
第4章 社会を「拓く」場所になる(二〇二〇年、日本の学習が変わる;六歳までに身に付く大切なもの ほか)

著者等紹介

松本理寿輝[マツモトリズキ]
ナチュラルスマイルジャパン株式会社代表取締役。1980年東京都生まれ。一橋大学商学部商学科卒業。2003年博報堂に入社。不動産ベンチャーを経て、かねてから温めていた保育の構想の実現のため、10年ナチュラルスマイルジャパン株式会社を設立。東京都認証保育所(のちに認可)「まちの保育園 小竹向原」を設立。現在、六本木、吉祥寺で認可保育所を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mariya926

121
一人の熱い想いが『まちの保育園』を創り出したんですね。コミニュティコーディネーター(CC)の存在によって地域と保育園を繋げる。保育士さんがそこまでしていたら、本当に大変なのでとても素敵な発想だと思いました。教育の内容もとてもただ学ぶというのではなく、子どもが主体的に興味がある活動をしているのも魅力的でした。ただこの本が書かれているのが2017年で、その後のコロナを通して、現在はどうされているのかが気になります。私もいつか保育園をしたいと思っているので、とても学ばさせられました。2021/04/30

kao

9
まちぐるみの保育園をめざした「まちの保育園」の成り立ち、コミュニティの中での育ちの大切さが丁寧に語られています。カフェ付保育園でヒットしたこちらの保育園を創設した松本さんの言葉は、決して綺麗事の絵空事でなく実践と子ども達からの学びで溢れています。一市民としての子どもの尊重。有能な学び手である彼らがまちを育てる。こんな保育園がまちにほしい。つくりたい。2021/02/13

umico

6
「まちの保育園」が、安全な場でありながら、地域に開かれていくものであるという基本理念には大賛成。日常を大切にした保育も。ただ、子どもが「小さな大人」として捉えられているように感じた。子どもたち自身が考え、今夢中になっていることに取り組むことはとても大事。でも、自分がやりたいこと、したことの説明を言葉でする必要があるのか疑問。6歳までの子どもたちは、頭よりもまず身体感覚を育ててあげたい。とりあえず、ここの子どもたちに会ってみたいなぁ。コミュニティ・スクールを作るのが夢やったなぁ。まだ、できるかな。2018/08/23

ぺーはーせぶん

3
最高(^^)社会性を刺激される一冊。 保育は厚労省、幼稚園は文科省でややこし。遊び込む為のタイムテーブル。子供発信でない地域との出会いは大人の押し付けイベント(穿)。ティーチングよりラーニング!。東大「発達保育実践政策学センター」。大人が子供の有用性と可能性を心から信じる事が大切。 保育への公費投入は先行投資である、とする視線に心臓を撃ち抜かれた。ありがとうございます。 保育から地域を、の視点が面白い。 総じて著者、尊敬ちゃいました。いつでも駆け出せるようにしておきます。2018/06/06

ak

2
保育園について考えることは社会を考えることだという考え方に非常に共感が持てた。色々と制度設計の見直しが必要になっている今の社会において、幼児教育という観点から社会を実装し直すという実際のアクションを起こしていることが単純にすごいと思った。2017/08/16

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