音の糸

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  • サイズ B6判/ページ数 171p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093885256
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

静かに響きわたる、著者初の音楽エッセイ

小学生の時に友人の家で聴いたカラヤンのレコード、中学校の音楽室で耳を傾けたブラームス、日曜朝のFM放送、故郷でストーヴを焚きながら聴いた灯油の臭いのするカセットテープ、大学生になって、抽選で当たって訪れた“はずだった”、あるピアニストのコンサート……。
音の記憶の糸をたぐり寄せ、絡まった糸を一本ずつ解きほぐしていくと、そこには何が見えてきたのであろうか――。
《音の糸は音の意図。場合によっては神の意図にもなる。翻弄されるのはつねにこちらのほうであって、だからこそ音楽との一対一の関係に適度な緊張が生まれてくる。どんなに絡まり合っていても、それが音楽にまつわる身分証明である以上、むげに断ち切ることなど、いまもこれからもできはしないだろう》(本文より)
50篇で綴る、音楽と記憶の断片。


【編集担当からのおすすめ情報】
この本には、およそ70曲におよぶ楽曲が綴られています。読み進めると、それらが頭の中に微かに鳴り響き、音源を探してみたくなるかもしれません。そしてまた、自分なりの音楽の記憶の糸をたぐり寄せたくもなるのではないでしょうか。

堀江 敏幸[ホリエ トシユキ]
著・文・その他

内容説明

記憶を手繰る、言葉を奏でる。静かに響きわたる著者初の音楽エッセイ。

目次

青少年のいる光景
音の発毛促進
ひとりのなかのふたり
ラの音
小川への微妙な感謝
宇宙暦1951
控えめな矜持
偽りの組曲
履行遅滞による損失はない
酸味のある音〔ほか〕

著者等紹介

堀江敏幸[ホリエトシユキ]
1964年、岐阜県生まれ。作家。1999年『おぱらばん』で三島由紀夫賞、2001年『熊の敷石』で芥川賞を受賞。主な著書に『雪沼とその周辺』(谷崎潤一郎賞)、『河岸忘日抄』(読売文学賞)、『その姿の消し方』(野間文芸賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

74
ふゆさんのおすすめ本でクラシック雑誌に掲載された50の短編作品で面白い。例えば『ラの音』:詩集『ラの音』を上梓し、生徒達の指揮もした先生の印象は合唱前の「ラの音を下さい」だった。村上春樹さんは「文章の書き方を音楽から学んだ」と言われているが、堀江さんも楽しみながら静かな音を探しだすかのような書き方。今回のような作品に限らず全ての作品についてアプローチの仕方が、そのように感じる。その場合、やっぱりクラシックが合うかも。2018/08/07

抹茶モナカ

33
クラシック音楽についてのエッセイ。静ひつなタッチで、一つ一つの話が短いので、読書する時間がとれない時に良い。短い断章形式の中でも、著者の知識や学識が滲み出ていて、学者に憧れている自分としては、ボディーブローのようにびしびし来た。2017/07/19

みそさざえ

25
著者の本の2冊目。こんなにもクラシック音楽に造詣の深い人だとわかったのは、うれしい驚き。引用されている音楽を聴きたくなる。吉田秀和のNHK放映のVTRも再視聴しなければ。2018/02/10

しゅん

23
記憶と音楽の関係。音とことばの関係。繋がっているか繋がっていないか微妙なところで織られる韻(たとえば「サラサーテ」と「語り手」の「て」が呼応する)は、文の情景と意味を超えて読み手の琴線に触れる。学生時代の映画で聴いた音楽、吉田秀和と語った淀川長治。一つ一つのエピソードは淡く、しかしたしかに記憶に跡を残す。フィクションと現実の差が意味をなさないところに文字を置いていく著者の真骨頂とも言うべき、西洋近代音楽をゆらりと周遊するエッセイ。2019/06/01

くみ

20
読友さんに紹介していただいた作家さん。音楽にまつわるエッセイです。その溢れるばかりの音楽への愛に音楽を体の一部のように感じられる人の体感覚はこんななんだと驚きうらやましく思いました。私は音楽に全く詳しくないのですが、分からない私でもその感性に触れさせてもらっていると、ゆったり豊かな気持ちになります。強烈な言葉を避けているだけに、最後の「音の糸とは音の意図、それは神の意図」の言葉がとても力強く感じました。本当に大切なものを守る時の強さ。2018/05/27

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