幸田家のことば―知る知らぬの種をまく

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幸田家のことば―知る知らぬの種をまく

  • 青木 奈緒【著】
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  • 小学館(2017/02発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093885027
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

四代をつなぐ40のことばと生きていく力

だれにでも、日々の暮らしに根づいたことばがあります。それは、それぞれの家族の生き方や暮らし方をあらわし、知らず知らず自分のよりどころにしていることばです。
曾祖父・幸田露伴、祖母・幸田文、母・青木玉から筆者まで四代をつなぐ幸田家のことばには、意気があり、ユーモアがあり、折り合いをつけながらも潔く生きるための力があります。
「あなたがこれから先、何か迷うことにぶつかったときは”とやせん、かくやせん、せぬことぞよき“と心に留めておきなさい」
ある時、母から言われたことも、「しようかやめようか迷うときはやめるほうがいい。しなければならないことなら、いずれ機会は巡るもの」という意味を持つ、母自身がよりどころにしていることばだったといいます。
「心ゆかせ」「ぞんざい丁寧」「猫根性」「桂馬筋」「人には運命を踏んで立つ力があるものだ」……幸田家のことば40語に込められた生きる道理をひもとく本書は、家族とともにあることばが自分にとって大切な財産と気づかされる心に響く一冊です。

【編集担当からのおすすめ情報】
2017年は幸田露伴生誕150年。改めてその哲学、生き方が作品とともに注目され、文京区では記念関連企画が予定されています。


はじめに
幸田家関係略系図

1 心頼み
一寸延びれば尋延びる
一寸三針五分ひと針
ぞんざい丁寧
立つときには倍の力になる
終わりよきもの、みんなよし
こぼれ種
先年の古藤のごとく

2 一事が万事
小どりまわし
女はどんなときでも見よいほうがいい
身上も軽けりゃ身も軽い
亠に乂
人の暮らしには、寝るにも起きるにも音がある
知識とは伸びる手、わかるとは結ぶこと
桂馬筋

3 分相応
古川に水絶えず
持ったが病
栄耀の餅の皮
「包む」には庇う心がある
欲と道連れ
出ず入らず

4 行動を起こして知る
些細なつらぬき
本当のいやなこと
知る知らぬの種
とやせんかくやせんと思うときはせぬことぞよき
明けまして、という挨拶には希望がこめられている
心ゆかせ

5 融通無碍
寝るぞ根太 頼むぞ垂木
あなたのお庭に木が何本
魚身鶏皮
かけかまい
旨いものは宵に喰え
努力加餐
猫へい
猫根性

6 運命を踏んで立つ
人には運命を踏んで立つ力があるものだ
下手の考え休むに似たり
私の行く先ゃ花となれ
猿守り
みそっかす
ケチな根性

あとがき にかえて



青木 奈緒[アオキ ナオ]

内容説明

曾祖父・幸田露伴、祖母・幸田文、母・青木玉、そして筆者へと連なる40のことばからひもとく珠玉のエッセイ集。

目次

1 心頼み
2 一事が万事
3 分相応
4 行動を起こして知る
5 融通無碍
6 運命を踏んで立つ

著者等紹介

青木奈緒[アオキナオ]
東京・小石川生まれ。学習院大学文学部ドイツ文学科卒業。同大学院修士課程修了。オーストリア政府奨学金を得てウィーンに留学し、足かけ十二年ドイツに滞在。1998年に帰国して『ハリネズミの道』でエッセイストとしてデビュー。2002年、2009年に日本エッセイスト・クラブのベスト・エッセイ集に選ばれる。NHK放送用語委員。幸田露伴は母方の曾祖父、幸田文は祖母にあたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Kei

27
良書!納得と感慨深し。背筋がまっすぐ伸びて、我もかくありたし、と思います。ただ、そう難しいことではないのに、失われつつある様々な精神、気持ちを喚起させます。明治の人は偉かった。いつから、日本人、こんなになったんだろう、です。2017/05/24

ぽてちゅう

20
言葉を継ぐ。曾祖父幸田露伴ー祖母幸田文ー母青木玉そして作者へと使い継がれた日用品のようなこなれた言葉たち。一見さんばかりだ。我が家の言葉は(存在すら怪しいが)、風にピューと飛ばされたか、道端にポイと捨てたか、手軽な代用品で済まし用なしになったかのどれかだろう。幸田家との土壌の違いは如何ともし難い。ふと、消えかけている言葉を1つでも2つでも使って細々と保護することは私にもできるかも、と思った。これが『知る知らぬの種』の芽吹きだと良いのだが。2021/01/25

naotan

19
幸田家に伝えられて来た、素敵なことばの数々。そこには今の日本人が忘れてしまった美徳や生活の知恵がある。装丁も美しく良い本でした。2019/02/09

いろは

18
幸田露伴も文も、挑戦はしたいが手に取るのはおっくう。そんなことでこの作品を読んでみた。曾祖父の幸田露伴、祖母の幸田文、母の青木玉、そして筆者の青木奈緒とへと連なる40の言葉から紐解くエッセイ集。豊富な語彙と彩り溢れる豊かな生活。幼い頃から家事のお手伝いをさせられるのは嫌だけど、こんな生活に身を投じてみたいと思った。幸田露伴と文の二大作家に囲まれて生活するのは、豪華だと思った。日々を大切にして、感受性を重んじて生きる、エッセイとして描ける生活。これからでもいい。そんな素敵な毎日を、ささやかながら過ごせたら。2019/01/19

山猫

16
久しぶりの奈緒さん。年齢の割に年経た日本語を使う人だが、その根源を曾祖父どころか高祖母の代にまで求めて明かしてくれた。 下町と山の手の境にある小石川の地に育った「東京言葉」の面白さ楽しさ美しさと少しの苦さ、悲しさを存分に表してくれた作品。 ひとことで言うなら「身の丈に合った生き方暮らし方こそが大切」ということになるだろうか。言い古されてはいるが「言葉に心の持ちようが表れる」ことがよくわかる。 今時のインチキな日本語でものを書いてる連中は彼女の爪の垢をもらって煎じて飲んだ方がいいぞ。2017/03/31

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