少年の名はジルベール

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093884358
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

少女マンガで革命を起こした漫画家の半生記

少女マンガの黎明期を第一線の漫画家として駆け抜けた竹宮惠子の半生記。

石ノ森章太郎先生に憧れた郷里・徳島での少女時代。
高校時代にマンガ家デビューし、上京した時に待っていた、
出版社からの「缶詰」という極限状況。
後に大泉サロンと呼ばれる東京都練馬区大泉のアパートで
「少女マンガで革命を起こす!」と仲間と語り合った日々。
当時、まだタブー視されていた少年同士の恋愛を見事に描ききり、
現在のBL(ボーイズ・ラブ)の礎を築く大ヒット作品『風と木の詩』執筆秘話。
そして現在、京都精華大学学長として、
学生たちに教えている、クリエイターが大切にすべきこととは。
1970年代に『ファラオの墓』『地球(テラ)へ…』など
ベストセラーを連発した著者が、「創作するということ」を
余すことなく語った必読自伝。

竹宮 惠子[タケミヤ ケイコ]
著・文・その他

内容説明

「男の子と男の子の微妙な友情って、いったい何なんだよ。ボツだ!ボツ!」七年間拒まれた編集者の壁。それは少女マンガのタブーだった。名作『風と木の詩』『地球へ…』創作秘話。

目次

缶詰旅館
一人暮らし
少年愛の美学
大泉サロン
少女たちの革命
不満と焦り
男の子、女の子
ライフワーク
悲観
ヨーロッパ旅行
契約更新
プロデューサーの仕事
新担当編集者
読者アンケート
大学でマンガを教えるということ

著者等紹介

竹宮惠子[タケミヤケイコ]
1950年徳島市生まれ。マンガ家。1968年マンガ家デビュー。1970年上京し、後に「大泉サロン」と呼ばれる東京都練馬区大泉にあるアパートに住み始める。1974年『ファラオの墓』、1976年『風と木の詩』、1977年『地球へ…』などを大ヒットさせる。1980年小学館漫画賞受賞。2000年より京都精華大学教授、2014年学長に就任。同2014年紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akihiko810/アカウント移行中

125
少女漫画家のレジェンドの一人・竹宮惠子の自叙伝。印象度A  以前読んだ『萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンの少女マンガ革命』が面白かったのと、萩尾望都がこの本のアンサーを書いた、ということで読みたかった本。大泉で萩尾らと共同生活し(大泉サロン)、少女漫画革命を起こそうとしていた少女たちの記録。 スランプの中、BL漫画の元祖である『風と木の詩』はどうしても描きたかったが編集部からの理解がまったくなく、それを連載会議に通すために『ファラオの墓』で読者1位を取るのが目標にした、とか面白い。2021/07/06

R

97
物凄く面白かった。少女マンガ界について疎いので、知っていればより一層楽しめたと思えるのが残念なところですが、一人の作家が抱えた苦悩と苦しんだ日々、その自伝要素は感動を呼び起こすもので読み終えて感激しました。少女マンガの作家という生き方の凄さも伝わるけども、当時の情勢とそこに抗ったという一種の革命闘争的な思想と、心意気、志の高さみたいなものが格好良くて、強く印象に残りました。増山さんというプロデューサとの話ももっと読みたかったですが、映画の要素を徹底的に研究していく手法など読みどころたっぷりでした。2017/03/20

まるる

93
竹宮恵子と言えば、萩尾望都と並ぶ少女漫画家二大巨匠ってイメージだったのに、こんなに悩み、傷つき、精神的に追い詰められながらマンガを描いていたなんて思わなかった。あまりに赤裸々に語られていて驚いた。大泉サロンは何となく知っていた程度だったけど、そこに集う面子の豪華さにクラクラする。ファンまで呼んでしまうなんて今では考えられない。「風と木の詩」を描くまでの道程がこんなに困難だったとは。エッセイと言うより熱い青春小説を読んだような読後感。ページ数は少ないけど読みごたえがありました。2016/05/10

ヒロミ

91
夢中で読んだ。竹宮先生の若き葛藤の日々、萩尾望都先生への複雑な想い、漫画へかけた熱い志…。素晴らしかったです。竹宮先生ほどの才能でも萩尾先生にはこんなアンビバレンツな感情を抱いていたとは驚くばかりです。盟友・増山さんとの丁々発止のやり取りもおもしろい。これ、深夜ドラマ化したらいいと思いますよ。名作「風と木の詩」が生み出されるまでがこんなに難産だったとは!竹宮恵子は天才であると同時に努力と根性の人でもあったのだ。ラストのほうが駆け足気味なのでもう少し厚い本で読みたかった。すべての漫画・創作好きに捧げる名著。2016/05/12

miicha

81
竹宮先生ほどの才能をもってしても萩尾先生に対する嫉妬心や葛藤からは逃れられないのか…と、若干びびりながら読みましたが、漫画のことを真剣に語り合える喜びや萩尾先生や増山さんへの敬意や愛情、大泉サロンの具体的な様子などが瑞々しい文章で描かれていて読んでいて楽しかったです。竹宮先生がスランプに陥ってからの描写もとてもわかり易く、ここまで赤裸々に語ってくださったのは当時の先生と同じ道で迷っている者に対して救いの道を示してくださっているのだなと思えました。読者としては空で輝く星は美しいばかりですが、そこにも苦悩や2016/08/14

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