出版社内容情報
21世紀型スキル習得のカギは家庭にある
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」(米デューク大学・キャシー・デビッドソン教授 NewYork Times 2011.8)。IT化によってわれわれの働き方が大きく変わってきている現状を考えれば、国際化速度のさらなる加速化、雇用情勢の不安定化などから、日本で同じような数字となっても不思議ではない。
こうした時代を生き抜いていくためには、「21世紀型スキル」の習得が不可欠であり、さらにスキル習得には、これまでの読み書き計算の他に、《自ら学ぶ力》を含めた《変化に対応できる力》具体的には、4つの「C」=creativity(創造力)、communication(コミュニケーション)、collaboration(協調性)、critical thinking(批判的思考法)を早い段階から家庭で養っていくことが有効である、とパトリック・ニューエル氏は力説する。
本書では、「最大の教育者」である親の役割を中心に、日常生活の中から、こうした力およびスキルを習得する方法を具体的に提示していく。
【編集担当からのおすすめ情報】
本書では、21世紀型スキルを、1.学ぶスキル、イノベーションを起こすスキル(創造性とイノベーション/批判的思考と問題解決/コミュニケーションとコラボレーション)2.情報、メディア、テクノロジーを習得するスキル(情報処理能力/メディア理解能力/情報通信技術)3.人生、キャリア設計スキル(柔軟力、適応力/自主性、セルフディレクション/社会性、異文化交流/生産性、信用性/リーダーシップ、責任能力)と定義づけています
内容説明
これまでの読み・書き・計算・暗記だけではもう通用しない。子どもたちがこれからの時代を生きていくために本当に必要なスキルとは何か。その習得方法を、親の役割を中心に、日常生活の中から具体的に提示していく。
目次
プロローグ 最良の教育者とは?
1 来たるべき未来に備える新しいスキル
2 21世紀に照準を合わせた学校教育を
3子どもの創造性を刺激し高めるために
4 創造的スキルを伸ばす「ものづくり」
5 家庭での学習環境と親の役割
6 家庭で伸ばす“21世紀型スキル”
エピローグ みなさんと共に未来に向けて
著者等紹介
ニュウエル,パトリック[ニュウエル,パトリック] [Newell,Patrick]
教育活動家。ビジョンナビゲーター。1991年より日本在住。1995年、東京インターナショナルスクールを創設。2009年には、アメリカ・カリフォルニア州で行われている講演イベント「TED」を、「TED×Tokyo」として立ち上げる。その他、児童養護施設の子どもたちの支援を行う「Living Dreams」や、21世紀にふさわしい教育法を開発する「21 Foundation」の創設など、主に「学び」に関するさまざまな活動の立ち上げ、運営を行っている
三方洋子[ミカタヨウコ]
編集者、翻訳者。東京大学文学部西洋史学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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