音楽という“真実”

電子版価格
¥1,144
  • 電子版あり

音楽という“真実”

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 207,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093884211
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

元ゴーストライターが語る音楽への愛

2014年2月、佐村河内守氏の「ゴーストライター」であることを告白し、日本中に衝撃を与えた作曲家、新垣隆氏は、幼少のころから天才少年と呼ばれ、日本の現代音楽界で最も期待されてきた人物だ。クラシック、現代音楽、歌謡曲、ジャズ、アニメソングなど、さまざまな音楽を愛し、自分の糧としてきた新垣氏は、騒動の後も音楽の力を信じ、音楽に救われて新たな人生をスタートした。幼少期から現在までに出会ったさまざまな音楽と恩師や音楽仲間とのエピソードを紹介し、佐村河内事件の顛末を振り返りつつ、人間を救う「音楽」の力を語る。

【編集担当からのおすすめ情報】
発売直後に新垣隆=吉田隆一(バリトンサックス)のジャズ・ライブがあります! 6月19日(金)仙台市サテンドール2000、20日(土)八戸市はっち、21日(日)函館市FMいるかホール、22日(月)東京荻窪ベルベットサン。いずれの日も本の即売とサイン会を行います。また、6月30日(火)にはイオンモール幕張新都心グランドコートでミニライブ&サイン会が開催されます。

プロローグ 二〇一四年二月六日

第一章 ベートーヴェンになりたい!
ピアノとの出会い/ショパンとカーペンターズ/
ベートーヴェンになりたい!/私のテレビ・デビュー/
先生の伴奏をする小学生/楽譜が大好き/作曲教室の仲間たち/
これが初恋?/ドビュッシー、ストラヴィンスキー、武満徹/
すばらしい先生たち/

第二章 音楽ばかりの青春
高校入学と指揮のレッスン/中川俊郎先生のこと/YMOの衝撃/
オーケストラが自分の曲を演奏する!/自己主張とコミュニケーション/
桐朋学園大学へ/作曲家として目指したもの/レストランのピアノ弾き/
三善晃先生のレッスン/ピアニストとしての私/非常勤講師とCM音楽/

第三章 もうひとりの「ベートーヴェン」
「ユニーク」な依頼者/バイオハザード/二〇〇人のオーケストラ!/
聞こえない作曲家/「請負仕事」の誇り/

第四章 『HIROSHIMA』をめぐる賭け
「交響曲に着手」?/演奏されないための交響曲/史上最大が好きな男/
「吹奏楽のための小品」/『交響曲第一番』出版/エンタテインメントと芸術/
打ち合わせの情景/

第五章 肥大する虚像
路線変更/『HIROSHIMA』をめぐる思い/演奏された『HIROSHIMA』/
「みっくん」/何のための音楽か/初めての告白/NHKスペシャル/演技する「作曲家」/

第六章 終わり、そして始まり
自分の中の味方と敵/大河ドラマ音楽と芸術音楽/なぜ断れなかったのか/
衝撃の野口論文/急展開/記者会見/会見の後に/
二〇一四年二月六日、記者会見での発表、質疑応答/

第七章 現在そして未来
その後の私/冬の劇場/伴奏ピアニストという仕事/恋愛についてのつぶやき/
ジャズとの出会い/吉田隆一さん/サイレント映画の伴奏/「クラシックのようなもの」/
調性音楽の難しさ/『HIROSHIMA』を超えて/

あとがき

本書に登場する音楽家一覧



新垣 隆[ニイガキ タカシ]
著・文・その他

内容説明

ベートーヴェンに憧れて作曲家になった青年は、ある日もうひとりの「ベートヴェン」に出会った。天才作曲家の18年にわたる「ゴースト生活」の真相。

目次

第1章 ベートーヴェンになりたい!
第2章 音楽ばかりの青春
第3章 もうひとりの「ベートーヴェン」
第4章 『HIROSHIMA』をめぐる賭け
第5章 肥大する虚像
第6章 終わり、そして始まり
第7章 現在そして未来

著者等紹介

新垣隆[ニイガキタカシ]
作曲家、ピアニスト。1970年東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部卒。現代音楽のホープとして活躍し、ピアニストとしての評価も高い。2014年2月、人気作曲家、佐村河内守氏のゴーストライターだったことを公表し、話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

28
新垣さんと佐村河内とのすれ違いぶりが、素晴らしいというか、おかしい。梶原一騎的世界感の人と、ポストモダンな現代音楽家。すべての不条理漫画をも越えるギャグの連発。2017/07/13

tapioka

23
音楽を始めた幼少の頃から佐村河内氏のゴーストライターを始め、告白するに至った経緯を述べた新垣氏の著書。新垣氏の確かな音楽性の持ち主であること、佐村河内氏の影で作曲したことへの後悔の念を誠実な文章で描いており、好感が持てる内容になっています。佐村河内氏の行為に対し、自分は大きく関与していないように述べているのは、本当に両者の関係がドライだったのかなと思わされます。罪の重さにも依りますが、新垣氏のように誠実に謝罪した人に対して、もう少し優しく寛大に許してあげる世の中に、今の日本がなって欲しいですね。2015/11/09

宇宙猫

23
★★★ なぜ佐村河内騒動を起こしてしまったかという説明。なるほどねって感じ。良いものより話題性があるものが売れる限り起る事だろうし、実際よくあることなんじゃないのかな。2015/10/26

nikoniko313jp

22
図書館で見つけて借りてみました。交響曲 ヒロシマ が出来上がった経過が書かれていた。きっと 佐村河内さん(現代のベートーベン)だったからこそ 売れたのか それとも、、、私も聞いたことがあるが 悪くはない。けれど無名の新垣氏が出して売れたかどうかは???サクッと読了2015/08/09

緋莢

18
幼い頃からピアノ教室に通い、「ベートーヴェン」の偉人伝を読み、作曲家になる事を夢見る。音楽家たちの指導を受け、非常勤講師をしたり、CM音楽を作ったりしている日々の中で、「弦楽合奏曲をちゃんと書くためにはどうしたらいいか教えて欲しい」という依頼を受ける。それが佐村河内守との出会いだった・・・2015/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9732448
  • ご注意事項

最近チェックした商品