出版社内容情報
日本最高峰の靴職人の半生を追う
日本最高峰の靴職人、関信義さんが70歳を超え、いよいよ引退することを決めました。関さんの名は、ファッション業界関連の者なら知らぬ人はいないほど。その半生を振り返り、いかにして最高峰の称号を得るにいたったのか、関さんが生きた靴業界はどのようなものだったのか。大量生産の時代の終焉を迎えようとしている今、自らの命を削りながら、後継者を育てる職人の生き様を追いかけます。
戦後の貧しい時代に幼少期を過ごした関信義さんは、早くから手に職をつける道へと進みます。そこで靴作りと出会います。戦後の物不足、そこに訪れる靴業界の活況。その後、靴業界が舵を切る機械化への道。関さんは激動の時代の中、紆余曲折ありながらも、最高峰職人への道を進んでいきます。そこで意識するのが「枯れる」という境地。職人世界では最高の褒め言葉です。その境地にたどり着くまでの道のりを、2つのポイントを織り交ぜ、物語は進んでいきます。
ポイント1 技を極め、さらにそこから無駄をそぎ落とす技術と感性。
ポイント2 自分の職人生命が終わっても、それと引き替えに新しい息吹をはぐくむこと。
【編集担当からのおすすめ情報】
職人としての潔いまでの哲学と、日本が歩んできたモノ作りの歴史の一端をうかがえる資料性も持ち合わせたノンフィクションです。靴作りに限らず、モノ作りを志すすべてに人にも読んでほしい一冊です。
竹川 圭[タケガワ ケイ]
著・文・その他
内容説明
日本最高峰といわれる靴職人、関信義の物語。50年に及ぶ職人人生。引退を前にたどり着いた境地とは。
目次
序章 つぎはぎだらけの靴
第1章 はじめての弟子
第2章 弟弟子
第3章 四羽ガラス
第4章 大八車と衛生サック、ハンマーの重低音―夜明け前
第5章 渡り職人
第6章 水商売の女のような色気
第7章 足数制限と賃金一律―手製靴職人の終焉
最終章 枯れる
著者等紹介
竹川圭[タケガワケイ]
1970年京都生まれ。下町の人情に惹かれ、社会に出てからは靴の一大産地、浅草およびその近隣に暮らす。雑誌やウェブを舞台にメンズファッションのエディター、ライターとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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