出版社内容情報
知っているようで、意外と知らない職業
全国に約2万人もいる市議会議員。
納税者たる市民の代弁者(代表)であるはずですが、
現実には、40歳未満の議員は5.6%、女性議員は13.5%しかいません。
また、実際には何をしているのか
市民にはなかなか実態のつかめない職業ですが、
私たちの生活に直結する、地方政治を担う重要な仕事です。
今こそ、若い力、そしてビジネス経験者の感覚が必要とされています。
終身雇用が揺らぎ、転職が当たり前になった昨今、
市議会議員という職業も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
政治の世界とは縁もゆかりもなかったけれど、
仕事を辞めて立候補、上位当選を果たした若手議員が、
地方政治でのビジネス経験者がもつ可能性と
選挙を勝ち抜く秘訣を語ります。
●伊藤大貴 いとうひろたか
横浜市議会議員。日経BPにて記者として活躍。
江田けんじ衆議院議員の門をたたき、2007年に初当選。
2011年、横浜市緑区において2位当選を果たす。
●遠藤ちひろ えんどうちひろ
多摩市議会議員。大学在学中に人材開発ベンチャー企業を創業。
2010年、多摩市長選挙に出馬、僅差で惜敗するも、
翌年の多摩市議会議員選挙でトップ当選。
【編集担当からのおすすめ情報】
知っているようで知らなかった市議会議員のことが、よくわかりました。
正直に言いますと、市(区)議会議員選挙は、面倒でサボってしまいますが、
高い住民税を払っていますし、自分たちの生活に直結する部分ですから、
地方政治には、もっと関心を持たなくてはいけませんね。
立候補をお考えの方も、考えたこともない方も、
地方政治を知るきっかけとして、ぜひ、ご一読いただけたら幸いです。
はじめに……市議会議員に転職してみて
★第1章 意外と知らない「市議会議員」という職業
そもそも「市議会議員」の役割は?
[図表]市議会と市長の関係
グラフ:市議会議員の男女比/市議会議員の年齢構成
普段は、なにをしているか?
なぜ、私たちの声は届いていないと感じるのか?
[図表]市議会に対する市民の意識調査
ビジネスの世界から見たら、おかしな世界
【コラム】企業会計の知識は大きなアドバンテージ
★第2章 「ビジネス経験」は、地方政治に活かせます!
既存の政治家と行動様式がちがうビジネスパーソン出身者
ビジネスパーソンが市議会議員に向く理由
重要なことはペルソナ設定―だれのために働くか
[図表]市議会の議員定数
1年先を見るか、5年先を見るか
いつの時代も外部の人材が世の中を変えてきた
★第3章 市議会議員だからこそ「できる」仕事
時代に合ったルールを決められる職業
自分で立ち上がり、制度を変えなくては!
現実の市議会議員活動―理想とギャップ
職業としての政治は「それでもなお」という強い心に
【コラム】今後求められていくのは「課題解決型議員」
★第4章 市議会議員の「収入」と「家計」―(1)政令指定都市(横浜市)の場合
政令指定都市の議員報酬
[図表]市議会議員の報酬月額(金額の上位と下位)
政務活動費の実態(政令指定都市)
[図表]政令指定都市の政務活動費
今や夫婦共働きは当たり前
★第5章 市議会議員の「収入」と「家計」―(2)一般市(多摩市)の場合
一般市の議員報酬
[図表]市議会議員の報酬月額(三大都市圏)
議員報酬が高く見えるカラクリ
政務活動費の実態(一般市)
課題は経済的な自立
[図表]市議会議員の兼業の状況
★第6章 市議会議員への道―(1)就職・転職と似ているプロセス
社会の変動期だから僕は政治家を目指した
就職・転職活動と似ている政治家への道
[図表]投票日までのスケジュール(横浜市議会議員選挙)
選挙区分析は済ませて公認申請を
[図表]横浜市議会議員選挙(緑区)の得票数
ライバルの分析と自己分析で比較優位を見つけよう
【コラム】政治や行政の「あたりまえ」は「ふつう」と遠い
★第7章 市議会議員への道―(2)選挙はマーケティングです
選挙は4年に1回
普段の20倍の積極性で!
戦い方を決めよう!
[図表]投票日までのスケジュール(多摩市議会議員選挙)
選挙はマーケティングです
[図表]参議院議員選挙・政党総得票数(多摩市)
戦術の幹を作るためのSWOT分析
最低限、押さえたい行政情報
ライバルの分析&戦う土俵(選挙制度)を理解しよう
【コラム】広告理論を参考にした選挙戦略
★第8章 市議会議員への道―(3)政治活動と選挙運動
時間とお金のリソース配分がすべて
街頭×ビラ×タウンミーティング=知名度
ポスターをノボリとして使おう
[図表]街頭演説、選挙ポスター
言葉で握手をするタウンミーティング
あとから効いてくる街歩き
ネットを過信しない
選挙事務局長は大忙し
★第9章 市議会議員への道―(4)政治活動三種の神器
政治活動三種の神器、その1「街頭演説」
[図表]街頭演説/候補者スタイル別 街頭演説時間割
政治活動三種の神器、その2「挨拶回り」
[公職選挙法「戸別訪問の禁止」]
政治活動三種の神器、その3「イベント参加」
制作物こそ、命!
なかなか聞けない、でも大事な資金の話
[図表]とある市議会議員の選挙予算
どこにお金を投じるか、ポートフォリオが大事
お金のない若手候補者流、資金の集め方
コツはなるべく多くの人に関わってもらうこと
最低限、知っておきたい法律
おわりに……日本の未来は明るい
内容説明
地盤も看板も鞄(お金)もないけど、ビジネス経験を活かして、上位当選を果たした若手議員からの政治家への転職のススメ。変わらなければいけない、「政治の世界」。今こそ、若い力、そして、ビジネス経験者の感覚が必要とされています。
目次
第1章 意外と知らない「市議会議員」という職業
第2章 「ビジネス経験」は、地方政治に活かせます!
第3章 市議会議員だからこそ「できる」仕事
第4章 市議会議員の「収入」と「家計」―1 政令指定都市(横浜市)の場合
第5章 市議会議員の「収入」と「家計」―2 一般市(多摩市)の場合
第6章 市議会議員への道―1 就職・転職と似ているプロセス
第7章 市議会議員への道―2 選挙はマーケティングです
第8章 市議会議員への道―3 政治活動と選挙運動
第9章 市議会議員への道―4 政治活動三種の神器
著者等紹介
伊藤大貴[イトウヒロタカ]
1977年三重県生まれ。横浜市議会議員。2002年、早稲田大学大学院理工学研究科修了後、日経BP社に入社、「日経エレクトロニクス」の記者として5年間勤務する。同社退社後、江田けんじ衆議院議員(現「結いの党」代表)の門をたたき、2007年、横浜市議会議員選挙に無所属で立候補し初当選を果たす。2011年、2期目の出馬、横浜市緑区において2位当選を果たす。教育、まちづくり、景観、ICTをベースにした政策形成に注力している
遠藤ちひろ[エンドウチヒロ]
1976年茨城県生まれ。多摩市議会議員。2006年、早稲田大学政治経済学部卒業。在学中の2002年に、人材開発ベンチャー企業「早稲田ルースター」を創業、同社代表取締役を務める。2010年、多摩市長選挙に出馬、1,475票の僅差で惜敗するも、翌2011年、多摩市議会議員選挙に出馬、トップ当選を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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