市議会議員に転職しました。―ビジネスマンが地方政治を変える

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市議会議員に転職しました。―ビジネスマンが地方政治を変える

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093883580
  • NDC分類 318.4
  • Cコード C0030

出版社内容情報

知っているようで、意外と知らない職業

全国に約2万人もいる市議会議員。
納税者たる市民の代弁者(代表)であるはずですが、
現実には、40歳未満の議員は5.6%、女性議員は13.5%しかいません。
また、実際には何をしているのか
市民にはなかなか実態のつかめない職業ですが、
私たちの生活に直結する、地方政治を担う重要な仕事です。
今こそ、若い力、そしてビジネス経験者の感覚が必要とされています。
終身雇用が揺らぎ、転職が当たり前になった昨今、
市議会議員という職業も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
政治の世界とは縁もゆかりもなかったけれど、
仕事を辞めて立候補、上位当選を果たした若手議員が、
地方政治でのビジネス経験者がもつ可能性と
選挙を勝ち抜く秘訣を語ります。

●伊藤大貴 いとうひろたか
横浜市議会議員。日経BPにて記者として活躍。
江田けんじ衆議院議員の門をたたき、2007年に初当選。
2011年、横浜市緑区において2位当選を果たす。

●遠藤ちひろ えんどうちひろ
多摩市議会議員。大学在学中に人材開発ベンチャー企業を創業。
2010年、多摩市長選挙に出馬、僅差で惜敗するも、
翌年の多摩市議会議員選挙でトップ当選。

【編集担当からのおすすめ情報】
知っているようで知らなかった市議会議員のことが、よくわかりました。

正直に言いますと、市(区)議会議員選挙は、面倒でサボってしまいますが、
高い住民税を払っていますし、自分たちの生活に直結する部分ですから、
地方政治には、もっと関心を持たなくてはいけませんね。
立候補をお考えの方も、考えたこともない方も、
地方政治を知るきっかけとして、ぜひ、ご一読いただけたら幸いです。

はじめに……市議会議員に転職してみて

★第1章 意外と知らない「市議会議員」という職業
そもそも「市議会議員」の役割は?
[図表]市議会と市長の関係
グラフ:市議会議員の男女比/市議会議員の年齢構成
普段は、なにをしているか?
なぜ、私たちの声は届いていないと感じるのか?
[図表]市議会に対する市民の意識調査
ビジネスの世界から見たら、おかしな世界

【コラム】企業会計の知識は大きなアドバンテージ

★第2章 「ビジネス経験」は、地方政治に活かせます!
既存の政治家と行動様式がちがうビジネスパーソン出身者
ビジネスパーソンが市議会議員に向く理由
重要なことはペルソナ設定―だれのために働くか
[図表]市議会の議員定数
1年先を見るか、5年先を見るか
いつの時代も外部の人材が世の中を変えてきた

★第3章 市議会議員だからこそ「できる」仕事
時代に合ったルールを決められる職業
自分で立ち上がり、制度を変えなくては!
現実の市議会議員活動―理想とギャップ
職業としての政治は「それでもなお」という強い心に

【コラム】今後求められていくのは「課題解決型議員」

★第4章 市議会議員の「収入」と「家計」―(1)政令指定都市(横浜市)の場合
政令指定都市の議員報酬
[図表]市議会議員の報酬月額(金額の上位と下位)
政務活動費の実態(政令指定都市)
[図表]政令指定都市の政務活動費
今や夫婦共働きは当たり前

★第5章 市議会議員の「収入」と「家計」―(2)一般市(多摩市)の場合
一般市の議員報酬
[図表]市議会議員の報酬月額(三大都市圏)
議員報酬が高く見えるカラクリ
政務活動費の実態(一般市)
課題は経済的な自立
[図表]市議会議員の兼業の状況

★第6章 市議会議員への道―(1)就職・転職と似ているプロセス
社会の変動期だから僕は政治家を目指した
就職・転職活動と似ている政治家への道
[図表]投票日までのスケジュール(横浜市議会議員選挙)
選挙区分析は済ませて公認申請を
[図表]横浜市議会議員選挙(緑区)の得票数
ライバルの分析と自己分析で比較優位を見つけよう

【コラム】政治や行政の「あたりまえ」は「ふつう」と遠い

★第7章 市議会議員への道―(2)選挙はマーケティングです
選挙は4年に1回
普段の20倍の積極性で!
戦い方を決めよう!
[図表]投票日までのスケジュール(多摩市議会議員選挙)
選挙はマーケティングです
[図表]参議院議員選挙・政党総得票数(多摩市)
戦術の幹を作るためのSWOT分析
最低限、押さえたい行政情報
ライバルの分析&戦う土俵(選挙制度)を理解しよう

【コラム】広告理論を参考にした選挙戦略

★第8章 市議会議員への道―(3)政治活動と選挙運動
時間とお金のリソース配分がすべて
街頭×ビラ×タウンミーティング=知名度
ポスターをノボリとして使おう
[図表]街頭演説、選挙ポスター
言葉で握手をするタウンミーティング
あとから効いてくる街歩き
ネットを過信しない
選挙事務局長は大忙し

★第9章 市議会議員への道―(4)政治活動三種の神器
政治活動三種の神器、その1「街頭演説」
[図表]街頭演説/候補者スタイル別 街頭演説時間割
政治活動三種の神器、その2「挨拶回り」
[公職選挙法「戸別訪問の禁止」]
政治活動三種の神器、その3「イベント参加」
制作物こそ、命!
なかなか聞けない、でも大事な資金の話
[図表]とある市議会議員の選挙予算
どこにお金を投じるか、ポートフォリオが大事
お金のない若手候補者流、資金の集め方
コツはなるべく多くの人に関わってもらうこと
最低限、知っておきたい法律

おわりに……日本の未来は明るい

内容説明

地盤も看板も鞄(お金)もないけど、ビジネス経験を活かして、上位当選を果たした若手議員からの政治家への転職のススメ。変わらなければいけない、「政治の世界」。今こそ、若い力、そして、ビジネス経験者の感覚が必要とされています。

目次

第1章 意外と知らない「市議会議員」という職業
第2章 「ビジネス経験」は、地方政治に活かせます!
第3章 市議会議員だからこそ「できる」仕事
第4章 市議会議員の「収入」と「家計」―1 政令指定都市(横浜市)の場合
第5章 市議会議員の「収入」と「家計」―2 一般市(多摩市)の場合
第6章 市議会議員への道―1 就職・転職と似ているプロセス
第7章 市議会議員への道―2 選挙はマーケティングです
第8章 市議会議員への道―3 政治活動と選挙運動
第9章 市議会議員への道―4 政治活動三種の神器

著者等紹介

伊藤大貴[イトウヒロタカ]
1977年三重県生まれ。横浜市議会議員。2002年、早稲田大学大学院理工学研究科修了後、日経BP社に入社、「日経エレクトロニクス」の記者として5年間勤務する。同社退社後、江田けんじ衆議院議員(現「結いの党」代表)の門をたたき、2007年、横浜市議会議員選挙に無所属で立候補し初当選を果たす。2011年、2期目の出馬、横浜市緑区において2位当選を果たす。教育、まちづくり、景観、ICTをベースにした政策形成に注力している

遠藤ちひろ[エンドウチヒロ]
1976年茨城県生まれ。多摩市議会議員。2006年、早稲田大学政治経済学部卒業。在学中の2002年に、人材開発ベンチャー企業「早稲田ルースター」を創業、同社代表取締役を務める。2010年、多摩市長選挙に出馬、1,475票の僅差で惜敗するも、翌2011年、多摩市議会議員選挙に出馬、トップ当選を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふらん

10
例えば、市議会議員の報酬月額第一位が横浜市95万3000円(羨望)ビリが夕張市の18万(同情)や、市政レポートを月イチで5000部発行する場合(両面印刷)紙代3万円、封筒代・切手代がそこにかかると…等と市議も楽ちゃうねん、という内容だけどそれでも頭によぎるのは「やっと議員になったんですぅ!」の画。2015/04/10

YJ

5
かなり読みやすかった。なかなかシビアな世界ですね。ペルソナ戦略。比較優位。お客様視点:プロダクトアウトからマーケットインへ。2017/04/13

hiyu

4
分かりやすいものではあったが、どうも感情的な部分で納得しきれない。ノウハウ的な内容に不満があるのではなく、自分の中にバイアスがあるのか、妙に軽いタッチに思えてしまう。議員となる事で何ができたかがより示されていればまた違った印象になるだろうか。2021/09/03

アメヲトコ

3
横浜市と多摩市の2人の現役市議が、議員の日常生活や選挙活動について実体験にもとづいて解説します。ビジネス的発想からの叙述にはそれなりの説得力があり、またお金の話などは議員の生活が具体的にわかってよいです(政令市と一般市の格差にも驚き)。地方政治が身近になる本ですが、若手議員を増やしたいということであれば、議員になることでどのように世界が開けるかという点についてもう少し紙幅がさかれていても良かったかも。2014/06/13

gummizuki

2
民間で働いてきた著者が市議会議員となり、今の政治の問題点を語ってくれています。日本の政治の世界では若者が少なく、議論・討論が遅れている。議会でのPCの持込みやペーパーレスなどを取り入れるべきなのだが、反対する人もいるらしい。著者が民間で働いてきただけあってブルーオーシャンやペルソナ戦略など、本書に出てくる経営用語がとても新鮮で面白く感じた。ビジネスマンが政治の世界に行くのもありなんだなって思いました。2017/11/17

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