出版社内容情報
話題沸騰 感動実話
せっかくのプロポーズの言葉も忘れてしまった私だけど 本当に、ありがとう
つかささんは北海道網走市の普通の女子高生だったが、
17歳の時に、交通事故に遭い、車椅子生活になってしまう。
また頭を強く打ったことでそれ以後、自分に起こったことを覚えていることができないという記憶障害が、後遺症として残る。
それでも明るく前向きに生きるつかささんは、
25歳の時に網走市のタクシー運転手と恋に落ち、結婚を決意する。
当然のように周囲は大反対。ところが妊娠がわかり、
ついに周囲からも祝福される結婚式を挙げ、元気な赤ちゃんを出産した。
不運と困難の連続にも、
まったくひるむことなく強く夢を追ったつかささんの人生は、
生きることの本当の大切さを教えてくれる。
人間愛が溢れる真実の物語。
内容説明
車椅子生活や記憶障害に負けず、夢を捨てなかったつかささんは、誰からも愛され、みんなに生きる力を与え続けた。大反響ドキュメンタリーから生まれた感動実話。
目次
第1章 ふるさと・音根内(恩師との出会い;普通の女子高生)
第2章 突然の事故(リハビリと記憶障害;将来の夢 ほか)
第3章 運命の出会い(交換日記の始まり;付き合ってる? ほか)
第4章 ふたりの決意(できちゃった?かも;東京へ ほか)
第5章 “奥さん”なんだから(母になる準備;誕生、そして ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
38
久々に思い出し泣きしてしまう本でした。障害を抱えていても変わらないつかささんのまっすぐな生き方に比べて、自分は一体何をしているんだろう、もっとしっかりしないといけない、と思いました。初めは結婚に反対していた雅己さんのお父さんが、子供ができたのをきっかけに暖かく彼女を迎え入れたことが、最も印象的でした。急性妊娠脂肪肝という、妊婦1万人に一人の病気で亡くなってしまうなんて、神様はどこまで残酷なのでしょうか…。彼女の障害のきっかけとなった飲酒交通事故を起こした犯人が、執行猶予とは絶対に納得できません。2015/01/23
さおり
34
買って読むべきだと思いつつ、立ち読み始めたらやめられず、涙をためながらの読了。ごめんなさい。彼女にしか起こり得なかったであろう数々の奇跡。この先の奇跡も見たかったな。2014/02/24
emi*
32
表紙のウエディングドレス姿がとてもとても美しい。花嫁は綺麗なものだけれど、ことさら美しくみえました。どれだけ辛く苦しかったか。それを感じさせずにいつも前向きな彼女に、頭が下がります。和実くんの笑顔も可愛らしい。お気に入りさんの感想で手に取った本でした。2014/07/31
シャボン玉
30
亡くなったのが、事故の後遺症でないというのが衝撃だった。恋して、出産までしたのに(´Д`)どんなに子どもの成長が見たかっただろうと思う。優しい旦那さんに育てられてきっとたくましく強く、和実くん。お母さんは誰よりも明るく強かったよと伝えたい。2017/05/11
tapioka
26
高校生のときの交通事故で脳に障害を持ち、半身麻痺と記憶障害になりながらも、持ち前のポジティブさで進学、就職、結婚、出産を乗り越えていった萩田つかささんの実話。1日前のこと忘れてしまう障害を持つ中で、前向きで努力家の姿を読むと、自分の悩みや苦労って足したことは無いんだと思わされてます。記者目線なので、ちょっと客観的に書き過ぎて感情移入が若干しにくいところが残念。無念にも別の病気で出産から10日後に亡くなられましたが、力強く生きたつかささんを本当に尊敬します。4月公開の映画「抱きしめたい」の原作のようですね。2014/05/02
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- 和書
- 大震災’95 河出文庫