江戸マンガ
江戸マンガ〈2〉人魚なめ

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  • サイズ A5判/ページ数 126p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784093882989
  • NDC分類 913.57
  • Cコード C0079

出版社内容情報

230年前に生れた、これぞマンガの元祖!

浦島太郎と鯉との間に生まれた人魚が、遊女になって騒動を巻きおこす「人魚なめ」、ひとりの人間のからだの中で、心に支配されていたはずの気・手・足・目・耳・鼻・口がクーデターを起こして遊びまくる「人魂旅行」、遊女として苦界に墜ちた女たちが受ける地獄の責め苦を哀愁とユーモアたっぷりに描く「色地獄」の3話を収録。原作はすべて江戸時代屈指のマルチクリエイター、山東京伝。3話とも1791年に刊行された黄表紙です。200年以上前なのに、当時の絵柄はそのままに、超訳して吹き出しをつけただけで、現代のマンガに早変わり! 一度見たら忘れられない超個性的なキャラクター、巧妙なストーリー展開、最初から最後までギャクとだじゃれの大連発! 日本人は江戸時代からこういうマンガが好きだったんだ、キモいキャラが好きだったんだ、と一読すればだれでも納得。まさにクールジャパンの始まりは江戸時代にありました。
安齋肇氏が本書オビに寄せてくださった言葉で締めます。「シュールでスッポンポンでクール。やっぱ江戸はええど。 安齋肇」!

【編集担当からのおすすめ情報】
全編ヘンなマンガです。2014年のいま見ても、よく出来たストーリーマンガみたいです。これが1791年なんていう昔に生まれていたとは……。これを読むと読まないとでは人生が変わってきます、それほどの衝撃です。



人魚なめ
人魂旅行
色地獄

棚橋 正博[タナハシ マサヒロ]
監修

内容説明

230年前の江戸っ子に大人気だった黄表紙が、現代マンガ仕立てになりました。

目次

人魚なめ
人魂旅行
色地獄

著者等紹介

棚橋正博[タナハシマサヒロ]
1947年、秋田県生まれ。早稲田大学大学院修了。文学博士。日本近世文学専攻。早稲田大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

66
江戸マンガ2冊目。山東京伝作の3編が収録。表題作「人魚なめ」が特に面白い。浦島太郎と乙姫の子供が人魚で、色街に売られたり、なめられたりの数奇な人生。頭だけが人間で、首から下が魚というシュールな姿。黄表紙とは、こんなに楽しいものだったんだ。2020/10/10

はちてん

32
「江戸マンガ」の2巻。1巻の「芋地獄」の面白さに読まずにいられず。黄表紙の絵に現代語訳を載せたシリーズ。山東京伝原作。「人魚なめ」をはじめ「人魂旅行」「色地獄」とも物語性が強い。芋地獄の緩さは少ないが擬人化された絵がなんともヘンチクリンで楽しい。ニヤリとさせられる表現は江戸ものだなぁ。人魚の姿はローレライとは違ってキモカワイイ。2014/07/28

ずっきん

21
三作とも全て黄表紙の巨匠☆山東京伝の作品。原文のままだとツラいがまさかの漫画仕立て♪まぁ、当時の人気漫画みたいなものだからすっごい納得w「箱入娘面屋人形」は浦島太郎が乙姫様の目を盗み、浮気して出来た娘の話。「九界十年色地獄」は当時の吉原事情を地獄仕立てで、遊女にたっぷりと同情的に書いている。画は其々、北尾重政と鳥居清長という恐ろしく贅沢な漫画です。 江戸っ子京伝の、情の深さ、洒落っ気に心意気を堪能しつつ、バカバカしさに(笑)(笑)(笑)2018/02/27

くさてる

14
「人魚なめ」ってつまりは「人魚舐め」。江戸の黄表紙を現代人に読みやすいようさまざまに工夫を加えて再構成したもの。分かりにくいかな…と思ったけれど、読み始めたらとても面白く、同時に江戸時代の風俗や人々の生活の様子、現代人と変わらないところなども感じることが出来て、とても楽しい一冊だった。とくに「色地獄」の吉原解説がすごくリアルで具体的で面白いです。2014/08/06

たみ

14
江戸から明治にかけて出版された大人向けの娯楽本:黄表紙の超訳シリーズ第2巻。監修者が変わったからなのか、1巻よりも文字が増え、そのぶんダジャレ・もじり・下ネタも増量したように感じます。作品は山東京伝が中心。浦島太郎と鯉が浮気して生まれた人魚(頭だけ人間!?)の話[人魚なめ]、小さくなった人間が体の中に入って善魂・悪魂を見聞きする[人魂旅行]、遊女の生活を地獄になぞらえた[色地獄]。「たくさん書き込むと版元から苦情がくる」などといったセリフが入っていたりして面白い。めでめで、たしたし。2014/08/02

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