染五郎の超訳的歌舞伎

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染五郎の超訳的歌舞伎

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093882897
  • NDC分類 774
  • Cコード C0074

出版社内容情報

メイキングからあらすじ、役者の頭の中まで

歌舞伎舞台は役者次第! 同じ演目でも役者によって見せ方が違うのも、また歌舞伎の魅力です。その役者が舞台の息づかいそのままに歌舞伎の魅力を舞台の内側から書き下ろしました。

“あまのじゃく”と“ひねくれ”がほんの少し入った、妄想好きな染五郎厳選の25演目が勢ぞろい。歌舞伎とは縁がなかったという方にもわかりやすく、あらすじも交えて解説しています。

『勧進帳』『仮名手本忠臣蔵』『東海道四谷怪談』といった人気演目はもちろん、“劇団☆新感線”との共演舞台や復活狂言の話、また、歌舞伎の「家」がわかる「口上(こうじょう)」まで網羅しました。

これを読めば、舞台を観たような、いえ、演じたような気分になり、読んでから観れば楽しさは何倍にも膨らみます。

四代目市川猿之助と「今の歌舞伎、これからの歌舞伎、そして歌舞伎とは?」を語り合った対談も収録。

400年以上の歴史を持つ歌舞伎は、伝統を受け継いでいるだけでない、平成の世に“生きている”ことを味わえる、歌舞伎がぐんと身近になる一冊です。



【編集担当からのおすすめ情報】
舞台はこうやって作るのか、役者はこんなことを考えて稽古をし役作りをしているのかと、客席からはうかがい知れない舞台の内側がよくわかる一冊です。
「歌舞伎がすべて、趣味はない」という染五郎さんは、見聞きするものすべて歌舞伎の演出・趣向のネタとしてしまいます。観客を楽しませる“すこぶるアナログ”な手法にこだわり、荒唐無稽なエンターテイメント・歌舞伎に鋭く突っ込みを入れる、そして何より歌舞伎を愛して止まない染五郎さん。
さてさて、歌舞伎をいかに“超訳”しているのか、どうぞゆっくりお楽しみください。

はじめに

内容説明

歌舞伎舞台は役者次第!その役者が舞台の息づかいそのままに書き下ろす、前代未聞の歌舞伎解説。「舞台メイキング+あらすじ+役者の頭の中」が25演目勢ぞろい。四代目市川猿之助との対談「これからの歌舞伎を“超訳する”」収録。

目次

1章 古典を味わい直す(“悪夢”を夢見る『女殺油地獄』;台詞の“裏読み”もまた楽し『篭釣瓶花街酔醒』;江戸の陰の、そのまた陰『三人吉三巴白浪』 ほか)
2章 名作との格闘(役者自身の生き方があぶり出される歌舞伎舞踊『連獅子』;祝舞から生まれたアクロバティック舞踊『操り三番叟』;菅原道真の悲劇と三つ子ニュースから生まれた傑作『寺子屋』 ほか)
3章 歌舞伎を作る(舞台に立つ精神の源に気づかせてくれた「劇団☆新感線」;男が男を愛するとき『染模様恩愛御書』;理性を飛び越え、五感に訴える『鯉つかみ』 ほか)
4章 対談 市川染五郎vs.市川猿之助(これからの歌舞伎を“超訳”する)

著者等紹介

市川染五郎[イチカワソメゴロウ]
七代目。屋号は高麗屋。1973年生まれ。歌舞伎俳優。1979年、三代目松本金太郎で初舞台。1981年、七代目市川染五郎を襲名。主に立役として活躍。家の芸である古典作品に熱心に取り組む一方、『染模様恩愛御書』などの新作にも意欲的。また外部の舞台でも活躍し、劇団☆新感線とのコラボレーションでは『阿修羅城の瞳』など数々のヒット作を生み出した。日本舞踊松本流の家元・松本錦升としても幅広く活動。戯作・演出も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ゆぽ

11
シネマ歌舞伎で現幸四郎さんの『女殺油地獄』を観たばかりの時に買い、ちまちまと読んでました。歌舞伎は初心者なので、この演目はこんなお話で、こういうところが見どころで、と役者側からの目線で平易に解説してくださるのはありがたい。『女殺油地獄』『仮名手本忠臣蔵』『四谷怪談』は特になるほど!と。「口上」についてのくだりもよかった。「妄想野球」もなかなか面白かったですね。その想像力(妄想力)は役者として備えていないといけない資質なのかもと思いました。これから観る、あるいはこれ観たい!という時の手引書にしたいです。2020/01/13

はぴた(半分お休み中)

9
染五郎、無事で良かったとつくづく思いました。彼、面白いですもんね。この本にも溢れてます、歌舞伎・芝居が大好き、妄想炸裂、なキャラクターが。猿之助との対談も面白かったです。亀ちゃんが、新歌舞伎座に出ない記録を作る、とか言ってるのも。2013/08/07

D21 レム

7
歌舞伎役者は先輩や仲間を「小父さん」「お兄さん」と呼ぶ。歌舞伎のいろいろな演目のストーリーやちょっとした話。一人で庭の壁にボールをぶつけながら、野球の試合をしてスコアをつけ、後で解説をして、ドラフトやキャンプも考える、妄想の野球。子ども時代の話が印象に残った。歌舞伎の話は支離滅裂なものが多くあり、独特な世界、おもしろさ。女殺油地獄とか。2013/08/09

筋書屋虫六

6
帯に「妄想好きな染五郎厳選」とあったのでどんな“超訳”?!と妄想が膨らんだが、とても真面目で真摯な内容だった。役者ってこんなこと考えながら日々演じているんだ。単なる楽屋落ちではなく、一つ一つの戯作に対する思い入れや秘めたる挑戦など、舞台に立つ者だからこそ語ることのできる芝居の面白さが紹介されていて、読みやすいけど中級書以上。30代染五郎の「傾奇おどり」舞踊公演を見逃していたのは悔しい。アプローチが「ヘンな日本美術史」(山口晃)を思い出した。巻末の染高麗と猿之助の対談はなかなか気持ちが良い。次世代はOKだ。2013/09/24

Maki

5
まだご贔屓の役者さんもいない歌舞伎初心者だけれど、染五郎さんの勧進帳の富樫を見た瞬間の感動は忘れられない。着物の美しい薄い青色と、染五郎さんの気品ある佇まいに「うわー」と声が漏れた。そんな染五郎さんの歌舞伎への愛がめいいっぱい詰まった本。本当に歌舞伎がお好きなんだなあと、読んでいてこちらまでわくわく。まだ見ていない演目ばかり。いつか全部見てみたい。2016/02/25

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