出版社内容情報
メイキングからあらすじ、役者の頭の中まで
歌舞伎舞台は役者次第! 同じ演目でも役者によって見せ方が違うのも、また歌舞伎の魅力です。その役者が舞台の息づかいそのままに歌舞伎の魅力を舞台の内側から書き下ろしました。
“あまのじゃく”と“ひねくれ”がほんの少し入った、妄想好きな染五郎厳選の25演目が勢ぞろい。歌舞伎とは縁がなかったという方にもわかりやすく、あらすじも交えて解説しています。
『勧進帳』『仮名手本忠臣蔵』『東海道四谷怪談』といった人気演目はもちろん、“劇団☆新感線”との共演舞台や復活狂言の話、また、歌舞伎の「家」がわかる「口上(こうじょう)」まで網羅しました。
これを読めば、舞台を観たような、いえ、演じたような気分になり、読んでから観れば楽しさは何倍にも膨らみます。
四代目市川猿之助と「今の歌舞伎、これからの歌舞伎、そして歌舞伎とは?」を語り合った対談も収録。
400年以上の歴史を持つ歌舞伎は、伝統を受け継いでいるだけでない、平成の世に“生きている”ことを味わえる、歌舞伎がぐんと身近になる一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
舞台はこうやって作るのか、役者はこんなことを考えて稽古をし役作りをしているのかと、客席からはうかがい知れない舞台の内側がよくわかる一冊です。
「歌舞伎がすべて、趣味はない」という染五郎さんは、見聞きするものすべて歌舞伎の演出・趣向のネタとしてしまいます。観客を楽しませる“すこぶるアナログ”な手法にこだわり、荒唐無稽なエンターテイメント・歌舞伎に鋭く突っ込みを入れる、そして何より歌舞伎を愛して止まない染五郎さん。
さてさて、歌舞伎をいかに“超訳”しているのか、どうぞゆっくりお楽しみください。
はじめに
内容説明
歌舞伎舞台は役者次第!その役者が舞台の息づかいそのままに書き下ろす、前代未聞の歌舞伎解説。「舞台メイキング+あらすじ+役者の頭の中」が25演目勢ぞろい。四代目市川猿之助との対談「これからの歌舞伎を“超訳する”」収録。
目次
1章 古典を味わい直す(“悪夢”を夢見る『女殺油地獄』;台詞の“裏読み”もまた楽し『篭釣瓶花街酔醒』;江戸の陰の、そのまた陰『三人吉三巴白浪』 ほか)
2章 名作との格闘(役者自身の生き方があぶり出される歌舞伎舞踊『連獅子』;祝舞から生まれたアクロバティック舞踊『操り三番叟』;菅原道真の悲劇と三つ子ニュースから生まれた傑作『寺子屋』 ほか)
3章 歌舞伎を作る(舞台に立つ精神の源に気づかせてくれた「劇団☆新感線」;男が男を愛するとき『染模様恩愛御書』;理性を飛び越え、五感に訴える『鯉つかみ』 ほか)
4章 対談 市川染五郎vs.市川猿之助(これからの歌舞伎を“超訳”する)
著者等紹介
市川染五郎[イチカワソメゴロウ]
七代目。屋号は高麗屋。1973年生まれ。歌舞伎俳優。1979年、三代目松本金太郎で初舞台。1981年、七代目市川染五郎を襲名。主に立役として活躍。家の芸である古典作品に熱心に取り組む一方、『染模様恩愛御書』などの新作にも意欲的。また外部の舞台でも活躍し、劇団☆新感線とのコラボレーションでは『阿修羅城の瞳』など数々のヒット作を生み出した。日本舞踊松本流の家元・松本錦升としても幅広く活動。戯作・演出も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆぽ
はぴた(半分お休み中)
D21 レム
筋書屋虫六
Maki