ダチョウの卵で、人類を救います―アトピー、新型インフルエンザ、HIVも撃墜する夢の抗体発見秘話

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ダチョウの卵で、人類を救います―アトピー、新型インフルエンザ、HIVも撃墜する夢の抗体発見秘話

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093882484
  • NDC分類 646.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ダチョウの卵が、人類の救世主になるワケ!

新型インフルエンザが猛威をふるった2009年、ダチョウ抗体入りマスクが空前のヒットとなり、一躍注目されたダチョウの卵。今年は、花粉症を防ぐ抗体が出来て、春の花粉の飛翔時期に大変な話題となりました。現在約500頭のダチョウを飼育し研究を続ける、京都府立大学・塚本康浩博士の研究とダチョウ抗体の驚異の力を一冊に。
新型インフルエンザ抗体から虫歯菌抗体、ノロウィルス抗体、HIV抗体の開発。皮膚炎の治療、ニキビ治療など、様々な新薬も日々研究開発されています。癌の転移を防ぐ力があることも分かってきました。
そしてこの春、アトピー性皮膚炎の大きな原因である黄色ブドウ球菌の抗体が出来、抗体入り化粧品が発売されました。アトピー患者は約540万人、症状の自覚がある人を含めると1800万人と言われています。まさに、アトピーの救世主! また、花粉症になったダチョウから採った抗体で、花粉が粘膜に付着するのを防ぐスプレーやマスクも商品化されました。
この3年間のダチョウ博士の抗体開発物語・・・まさに人類を救う、新たな「ダチョウパワー」を追います。

【編集担当からのおすすめ情報】
既にアトピー性皮膚炎の原因である黄色ブドウ球菌の抗体によって、炎症やかゆみを抑える美容クリームは商品化され、口コミで本当に悩んでいる方たちの間に広がっています。多くの人が悩む病気の救世主になる抗体を次々と開発したいと、ダチョウと格闘するダチョウ博士・塚本康浩教授の姿は、これから社会に出る若者や学者の卵にも、大きなビジネス・チャンスをつかみたい人にも読んでもらいたい一冊です。

【序章】 ダチョウに魅せられて
【第一章】 アトピー肌の再生を目指して
女子大生が絶賛したジェル/悩みのもとは痒みにあり/きっかけは食中毒対策/いいものを作りたいだけ/大学時代のパトロン/運命に導かれる人々/理想の処方を求めて/夢をのせた化粧品
【第二章】 僕がダチョウに出会うまで
虫と鳥が大好きな自然児/鳥飼の名人になる/獣医への道を歩む/ニワトリと歩んだ学生時代/いいものを作りたいだけ
【第三章】 ダチョウの秘めた力を引き出す
ダチョウ牧場へ通う日々/ダチョウの破格の生命力/抗体研究への大転換/ダチョウを飼ってみた/血清からの抽出作戦に失敗/ダチョウの卵に見つけた答え/抗体についてのマジメな解説
【第四章】 鳥インフルエンザを阻止せよ
産学提携ベンチャーに乗り出す/インドネシアで抗体を試す/ダチョウ抗体マスク完成/再びインドネシアへ/二〇〇九年のパンデミック
【第五章】 無限のダチョウパワー
ダチョウとともに京都へ引っ越し/空気清浄機への応用/思わぬ方からの電話/予定外に発見した花粉症の抗体/若者の永遠の悩みを解決する/人間の「群れ」を管理する/さらに大きな病を治すために/宿敵ガンも抗体で治す/HPVとHIV
【終章】 与えられた命の意味
あとがき

目次

序章 ダチョウに魅せられて
第1章 アトピー肌からの再生を目指して
第2章 僕がダチョウに出会うまで
第3章 ダチョウの秘めた力を引き出す
第4章 鳥インフルエンザを阻止せよ
第5章 無限のダチョウパワー
終章 与えられた命の意味

著者等紹介

塚本康浩[ツカモトヤスヒロ]
1968年京都生まれ。獣医学博士。京都府立大学大学院生命環境科学研究科教授。大学発ベンチャー「オーストリッチ・ファーマ(株)」を設立。約500羽のダチョウを飼育し、卵から様々な抗体を精製、実用化を日々研究中。2009年産学官連携功労者表彰「文部科学大臣賞」を受賞。2012年「花粉抗体入りマスク」「アトピー用化粧品」の開発にも成功(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小梅

80
ダチョウ…それは素晴らしい可能性を秘めた鳥。くだけた文章で楽しかったです。ダチョウ園を見つけたので近いうちに行ってみようと思います。2015/07/06

くぅ

38
鳥類の学者さんって変な人が多い?それとも学者さんって皆んな変なの?という疑問は湧きましたが、夢のある話でめちゃくちゃ楽しかった!もう10年も前の話みたいだけれど私は今ようやくダチョウの抗体の凄さに出会いました。インフルエンザの話から抗体をマスクに付けた話なんて今またタイムリー。コロナにも応用出来ないかな?なんて思ったり。それより肌の話。これ悩みがある人には嬉しい。シミやシワにも効くみたいだし、そもそも我が家は敏感肌だから試してみたい!しかし高いなー。お金を貯めよっ!笑2020/08/08

ふぇるけん

12
あの『ダチョウ力』の塚本先生の新作。ダチョウの写真を見ているとのどかな気持ちになります。こちらは前作よりも先生の熱い想いが伝わってきて、思わず感動。ある目的の抗体を持たせたダチョウの卵から、アトピー、花粉症、インフルエンザなどに効く製品が生み出されているのです。花粉症対策は来シーズンにはぜひ試してみたい。そして、医薬品に絡む規制の壁などにも言及されており、非常に純粋な人だなぁ~と思いました。『ダチョウ力』と併せてどうぞ!2013/04/09

Sakie

11
何の分野においても「好き」は破格の推進力を発揮する。ダチョウが好きで、ずっと眺めていて、ダチョウが怪我や病気に強いことに気づき、抗体をつくる能力が高いと推測したのが端緒。大学で研究予算が削られる中、文部科学省の助成を受けて研究成果を挙げ、大学発ベンチャーとして産業に結びつけた事例でもある。ダチョウを殺さなくても、卵から抗体を採れるところが秀逸。『生命力を借りる』。生き物への敬意を持ちつつ、研究に取り組む姿勢が好感大だ。応援したいので、まずはダチョウ力マスクを花粉症の父にプレゼントする。タイトルに偽りなし。2018/05/18

C-biscuit

11
本当は「ダチョウ力」を読みたかったのだが、手に入れることができずに今に至った。よって同じ著者の新刊を読む。それでも2、3年前の本であるが、内容は更新されていると思う。この本は、ダチョウの卵から色々な抗体を大量生産するまでの歴史と今後の可能性を面白おかしく書いている。真面目そうな感じを受けないが、内容は真面目である。そして、文体というか表現方法や比喩が関西人であり、共感できる部分であり、読みやすい。少し古い本だが、本で紹介されているダチョウの抗体入りの製品をあまり街で見かけない。注意深く気にしておきたい。2015/10/13

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