ブータン王室はなぜこんなに愛されるのか―心の中に龍を育てる王国のすべて

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093882385
  • NDC分類 288.492
  • Cコード C0095

出版社内容情報

龍の国ブータン王室の意外な素顔に迫る!

「みなさんは、龍を見たことがありますか?」
 来日時、福島県相馬市の小学校を訪問したブータン第五代国王が子どもたちに語りかけた「龍の話」はこう続く。「龍は私たちみんなの心の中に居て、”経験”を食べて成長します。だから、経験を積むほど強くなるのです。どうか自分の龍を大きく素晴らしく育てていってほしい」と。
 被災地のみならず、日本中に感動を巻き起こし、一躍、時の人となったブータン国王は弱冠31歳、王妃は21歳。なぜこれほどまでに魅力あふれる人柄と心に響くことば力をもつに至ったのか。その秘密はいまなお国民からの絶大なる人気と信頼を誇る父、先代国王をはじめブータン王室の素顔をひもとくことで明らかにされていく。
 著者はこの5年で8回のブータン取材を敢行、国王夫妻の来日時には京都にも同行しプライベートな茶会にも招かれている。これまでは、「国民総幸福量」というユニークな政策を掲げる国として注目されることが多かったヒマラヤの小国ブータンだが、「ブータン王室」の知られざる帝王学からロイヤルウエディング、日常の暮らしぶり、国民との絆まで、その「幸福のあり方」に感銘を受けることは間違いない。

はじめに 3
ブータン王室 国王系譜図 20
ブータン地図 22

第1章 世界一若くて美しい国王夫妻
 ・ブータン国民を代表し、みなさんを励まし  27
  親愛の情を表すために来ました
 ・最高のタイミングでの来日     31
 ・親愛の情というインパクト     40
 ・私は王妃としてふさわしい人を見つけた 43
 ・ブータンらしい結婚パレード 47
 ・ロイヤルウェディングの衣装に込められた思い 52
 ・離日後の国王夫妻秘話     55

第2章 ブータン王国の一番長い日
 ・歴史に刻まれる2008年11月6日 61
 ・人々から選ばれた初代国王 74
 ・近代化の足音     79
 ・16歳で即位した絶対的カリスマ 84
・国民総幸福量とは何か ブータンが目指すこと  93

第3章 ブータン王室の意外な素顔
 ・第4代国王と4人の王妃 101
  第3代国王妃と幻の王国
 ・王室の教育――国王の育て方 104
 ・国王教育の変遷と呼応する国のあり方 110
 ・王家の暮らしぶり       113
 ・日本皇室とブータン王室 知られざる交流 121
 ・国民との絆 ブータン王室が愛される理由 134

第4章 幸福大国への道のり
 ・ブータンは理想の楽園なのか 143
 ・国王が陣頭指揮を執った作戦 148
 ・独立国家として歩む 152
 ・解決が待たれる難問 157
 ・新世代の幸福のあり方 162

ブータンを旅するならば――あとがきにかえて 180

内容説明

「本当はここにいる皆様の一人ひとりを抱きしめたい気持ちです」。日本中に感動を巻き起こしたワンチュク国王と「国民総幸福」を追求する王室の知られざる素顔に迫る。

目次

第1章 世界一若くて美しい国王夫妻(ブータン国民を代表し、みなさんを励まし親愛の情を表すために来ました;最高のタイミングでの来日;親愛の情というインパクト;私は王妃としてふさわしい人を見つけた;ブータンらしい結婚パレード;ロイヤルウェディングの衣装に込められた思い;離日後の国王夫妻秘話)
第2章 ブータン王国の一番長い日(歴史に刻まれる2008年11月6日;人々から選ばれた初代国王;近代化の足音;16歳で即位した絶対的カリスマ;国民総幸福とは何か ブータンが目指すこと)
第3章 ブータン王室の意外な素顔(第4代国王と4人の王妃 第3代国王妃と幻の王国;王室の教育―国王の育て方;国王教育の変遷と呼応する国のあり方;王家の暮らしぶり;日本皇室とブータン王室 知られざる交流;国民との絆 ブータン王室が愛される理由)
第4章 幸福大国への道のり(ブータンは理想の楽園なのか;国王が陣頭指揮を執った作戦;独立国家として歩む;解決が待たれる難問;新世代の幸福のあり方)

著者等紹介

田中敏恵[タナカトシエ]
旅、食、建築、文芸まで独自の美意識で取材・執筆し、雑誌を中心に幅広く活躍中の文筆家。ブータン第4代国王が譲位を宣言した2006年から、これまで8回にわたりブータンを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

それいゆ

22
ワンチュク国王夫妻が来日したときの熱狂は、お二人の見た目の清々しさや震災被災地を訪れたときに流した涙だけに心を打たれたのではないことがよく分かりました。ブータン国教のチベット仏教が教える「利他の心」、国民の中に進んで入っていき、不言実行を実践している国王、「隣人の幸福を羨むのではなく、良かったねと褒めましょう」という心が浸透している国民、すべて心のあり方が違うんですね。国民の97%が「私は幸せである」と感じているのも納得です。2012/05/12

ありんこ

9
国王夫妻が来日されて、国民総幸福量(GNH)を尊重する国として注目されているブータン。国の歴史、難民問題、観光にかんする制約など、いろいろ詳しく書かれていて興味深く読みました。2012/04/19

ジュースの素

6
震災の半年後、来日されたブータン国王夫妻。予定では春だったのが、震災で秋になったが直前に結婚された為、王妃同伴となり、一層効果的になった。 福島や京都を訪ねられ、国民の人気をさらった。ブータンの国王の衣装に京都の金銀の糸が使われていると言う。日本との繋がりは意外に多く、ブータンで国家の仕事をする日本人もいるそうだ。たった70万人の人口の国だが、王室と国民の距離は非常に近い。パレードもクルマではなく、長い時間を歩いて行ったという。まだ子供が生まれたニュースは聞こえてないね。2016/05/03

SORA

4
若き王の国会演説に同じく涙がこぼれそうになった。ワンチュク王の言葉には、温かさと思いやりを感じる。昭和天皇葬儀の際、先代の王の礼を尽した行動にも心を打たれる。なんて素敵な王様がいる素敵な国なんでしょう!2012/09/01

しふぉん

3
ブータンには国王夫妻の写真の入った様々なグッズが売られ、どこにいっても飾られていましたが、このような人たちなら、国民皆から愛されているのは当然だよな、と納得。何代にもわたって素晴らしい国王が続いているのはよそ者の私には奇跡的なように感じるけど、このような本を読むとそうなるべくしてなっているようにも思えた。2014/09/23

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