出版社内容情報
梅棹忠夫の楽しい入門書
2011年3月から6月にかけて、大阪府吹田市の国立民族学博物館(みんぱく)で開催された、梅棹忠夫没後初の展覧会「ウメサオタダオ展」は、「常設展にしてほしい」という声が多く寄せられた、とても魅力的な展覧会でした。
梅棹のフィールドノート、カード、スケッチなどを間近で見ることができ、触れるように展示されたコピーをじっくり手にとってながめることができました。
旧制中学時代の山歩きのノートからローマ字日記まで、緻密で正確な記述とスケッチに入場者たちは魅了されました。
この本は、みんぱくが用意した梅棹オリジナル「京大型カード」の復刻版「はっけんカード」に入場者が書き込んだ感想を紹介しながら、特別展実行委員長だった小長谷有紀さんがウメサオタダオの波及効果を読み解くことで、梅棹思想の入門書となりました。梅棹自身のノートやカードの写真も、掲載しています。
本書で紹介している入場者の「はっけんカード」は300枚近く!
「ウメサオタダオ展」で「はっけんカード」を記入した方は、自分のカードが採用されていないかぜひ探してみてください。
ウメサオタダオに鼓舞される幸福を多くの人びとに届ける1冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
カバー写真は、1944年、梅棹忠夫がモンゴルへ牧畜調査に出かける前、「こんな研究をしたい」「自分はこんな気持ちでフィールドに臨もう」と決意し、計画した事柄を細かく書き留めた準備ノート(フィールドノートナンバー47&48)の原寸大です。24歳の新進の研究者の熱い意気込みが伝わってくるようです。
内容説明
大反響の特別展で出あったみんなのカードから、梅棹思想の魅力を再発見。
目次
第1章 わたし発見(同一視型「わたし発見」;ふりかえり型「わたし発見」;共感型「わたし発見」;ひらめき型「わたし発見」)
第2章 ウメサオ発見(手法の分析;思想の解説;個別的特徴;総合的評価)
第3章 次世代との対話(アンダー10;アラウンド12)
著者等紹介
小長谷有紀[コナガヤユキ]
1957年生まれ。国立民族学博物館教授。ユーラシア遊牧社会を研究。主として、モンゴルにおける牧畜の技術と儀礼について調査を行った。2011年、国立民族学博物館で開催された「ウメサオタダオ展」の実行委員長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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